スズキ新型「ジムニーXL」登場! 3ドアじゃない「大きい仕様」や格安仕様も設定で販売拡大中!? 「日本発売は来年?」 現状は?

世界で熱い視線を集めているスズキ「ジムニー5ドア」。インドをはじめ様々な国や地域で徐々に販売が開始されています。では、現在はどのような状況なのでしょうか。そして日本導入はどうなっているのでしょうか。

撤退した米国は? そして「5ドア」が日本導入される日は近い?

 さて、かつては「サムライ」の名で北米にも輸出されていたジムニーですが、横転問題から2013年で市場を撤退し販売されていません。

 しかし、いまや2世代前となった旧型のサムライを今も大切に乗る愛好家は多く、現行型の導入を望んでいるユーザーが多いようです。

 2018年の自動車イベントの一環で特別にアメリカに持ち込まれた際も話題を博し、現地自動車ジャーナリストからも高評価だったとか。

 2023年1月に開催されたSEMAショーでも、カスタムされた現行3ドアが展示されて、衆目を集めていました。

 オフロードドライブが日常的で、しかもレジャーとして確立しているアメリカでは、ジムニーのサイズと悪路走破性はかなり魅力的に映るはず。

 スズキがかつての苦い経験を乗り越えて輸出を決めるかどうかは別として、彼の地ではジムニー熱が高まるばかりのようです。

世界各国で販売され始めている「ジムニー5ドア」
世界各国で販売され始めている「ジムニー5ドア」

 ジムニー熱は本国日本でも同様で、相変わらずAT車は2年待ちという“高嶺の花”状態が続いています。

 MT車は販売店によっては半年待ちで済むこともあるようですが、AT比率がMTを遙かに超える日本市場ではそれは必ずしも嬉しいトピックスではないかもしれません。

 ただ、5ドアの日本発売については、微かな希望も。

 マルチスズキの役員が現地でのインタビューの中で「日本での発売も将来的にある。楽しみにしていて欲しい」といった発言をしたことから、当初はまだ2、3年先と憶測されていた導入時期が前倒しされる可能性が出ています。

 一部では、バックカメラの標準化が法的に義務づけられる2024年5月あたりと見る向きもあるようですが、生産体制を含めて不透明な状況です。

 ただし日本モデルとして、バックカメラ、そしてルームミラー内などへのモニター装備といった仕様変更がされることは予想されるため、2022年6月以来のマイナーチェンジが実施されるかもしれません。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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