安さが魅力の「夜行バス」守るべき独自のマナーやルールがある!? やってはいけないNG行動とは?
格安で長距離移動できる「夜間バス」は、移動手段のひとつとして人気です。車内では守らなくてはならないマナーやルールがあるというのですが、一体どのようなことなのでしょうか。
寝て起きたら目的地に到着できる「夜行バス」
年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの長期連休は、旅行や帰省する人が増える時期です。
日本国内を長距離移動するとき、クルマや電車、飛行機などさまざまな手段がありますが、安価で移動できるとあって人気なのが「長距離バス(夜行バス)」です。
「夜行バス」の正しい呼び方は「長距離バス」です。夜行バスという用語は法律上は存在しないのですが、夜に出発して朝に目的地に到着することから夜行バスと呼ばれることが一般化しました。
この夜行バスは長距離を長時間かけて移動することから、シートはリクライニング機構付き、車両によっては3列独立シート仕様や、カプセルタイプでコンセントやTVモニターが備わる仕様のほか、無線LANなども利用できることがあります。
そんな夜行バス最大の魅力はコストパフォーマンスの良さです。たとえば、東京~大阪間の往復を新幹線で行くと約3万円、飛行機でもLCC(格安航空)なら約1万円ですが、空港までの交通費が必要となります。
一方で、リクライニングシートの夜行バスなら往復8000円ほど。出発は、東京都内では新宿駅や東京駅など主要な駅の周辺なので、アクセスも良好です。
夜行バスは公共交通機関なので、ほかの乗客に迷惑をかけないことが大切です。バスの車内は一人分のスペースが狭く、長時間を見知らぬ乗客とともにするには注意すべきことがいくつかあるようです。どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
まずは飲食に関してです。車内での飲食は可能ですが、最近はカーテンやパーテーションなどで座席を区切る車両も増えたものの、リクライニングのみの観光バスもまだ多く、食べ物の匂いには注意が必要です。
食事は匂いの強いものを避け、車内で飲食可であっても出発前に手早く済ませるのが良いでしょう。噛むと音が出るようなスナック菓子なども、周りの人が就寝している状況では控えるべきかもしれません。
また、車内で飲酒が禁止されていることもあり、乗車前に確認しておきましょう。
夜行バスに乗車中は、夜間ということでほとんどの乗客は就寝するでしょう。リラックスして寝るためにリクライニングシートの背もたれを倒すことになりますが、黙って倒すのではなく後ろに座る人に一言断ってから倒すほうが良いでしょう。
サービスエリアでの休憩でバスを降りる際などは、シートポジションを元に戻しておき、後ろに座る人が乗り降りしやすいように配慮したいものです。
そしてバスの車内では、走行中の会話はNGとされています。携帯電話やスマートフォンでの通話も控えましょう。
スマートフォンの操作はNGではありませんが、暗い車内で画面からの光が漏れるようならば遮る工夫が必要です。
また、イヤホンで音楽を聴いているときの音漏れや、携帯ゲーム機などの操作音など、音を立てないように配慮しましょう。
夜行バスで気を付けることといえば「時間」もそのひとつです。
休憩するためにサービスエリアに立ち寄りますが、トイレや飲食、喫煙などで長居しすぎて、出発時間に遅れるとほかの人に迷惑がかかります。
夜行バスは定刻に発車するので、出発時間までにバスに戻らないとサービスエリアに取り残されることも。公共の交通機関であることを忘れずに、マナーとルールを守って夜行バスを利用しましょう。
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