車の「レース生地カバー」なぜ消えた? “もはや懐かしい”背面タイヤも電動アンテナも見なくなったワケ
クルマの装備品は「はやり廃り」があります。今回は、車内外周辺の装備品3点について、栄枯盛衰の歴史をたどってみました。
レース生地のカバーはなぜ消えた?
クルマの装備にも、はやり廃りがあります。かつて高級車の象徴やあこがれだったもの、かっこいいとされたものたちの栄枯盛衰を振り返ります。昭和の「あの装備」は、なぜ見なくなったのでしょうか。
●レース生地のシートカバー
クルマのシートは、かつてはビニールなどを表皮に用いていたものでした。ビニールは、高度経済成長期の初期は最先端の生地であり、汚れてもサッと拭き取るだけできれいになることも特長でした。
しかし、シートに座る人は、目に見えなくても少しずつ汗をかいています。ビニール生地は布と異なり、水分をほとんど通しません。そのため、背中やお尻が汗で湿ってしまうことが難点でした。
そこでカバーをかぶせると、シートと服の間に布が入り、通気性が改善されて汗染みを軽減できます。カバーは汚れには耐えられませんが、外して洗えば元のきれいな状態に戻ります。
1970年代になってくると技術が進化し、大衆車に高級化の波が及んできます。シート地は起毛素材となり、手触りが良くなるとともに通気性も改善が進みます。
そうするとカバーの役目は徐々に後退し、一種の装飾品のような存在に。形状もシートをすべて覆う形から上半分だけとなり、さらにデザインが加わることで高級感を演出するものになりました。特に1980年代半ばの高級セダンで流行した、ワインレッド色でベロア生地のシートには、レース生地はよく似合いました。
しかし、流行は徐々に変化していきます。
1980年代末になると、シート地は織物風などのシックなデザインが主流に。すると徐々にレース生地が似合わなくなり、装着する人は減っていきました。若者が仲間とドライブに出掛けるとき、座席にレース生地カバーが付いていたら「親のクルマに乗っている」とからかわれたものでした。
また、1990年代末にサイドエアバッグが登場すると、エアバッグが開くときに破れる仕立てのシートカバーしか装着できなくなってしまったことも、シートカバーが減少した一因です。
現在、シートカバーの一部に、革張り風デザインのものがあります。目的も汚れ防止になっており、カバー本来の位置付けに戻ったといえます。
しかし、サイドエアバッグ付きのクルマにシートカバーを装着するときは、くれぐれも万が一の時に破れる構造のカバーにしてくださいね。
ちょ待って、「スペアタイヤが無いと登録できない」とあるが、当のスペアタイヤとやらは車両に含まれないという規定があるのをご存じないのだろうか?自家用車等の型式指定車は知らないが、大型トラック等の持ち込み登録の際は、わざわざ下ろして寸法測定やら車両重量測定やらやってる。降ろさずに落選した車両は知ってるが、無くて登録できなかったなどは聞いたことないが?!あと、バックドアにスペアタイヤ装着の走りはやはりジープだろ。また、伸びる伸びないに関わらず、アンテナはAMラジオも使ってる。車両のラジオはアンテナ内臓じゃないよ、どこにあると思ってるのかな?