オマケで「原付」乗れる普通免許、なぜ? 「原付免許」は別であるのに…! 不思議な理由とは

普通免許で原付が運転できる理由は?

 このように法律の改正を繰り返して現在の原付免許に至っていますが、実は普通免許で原付が運転できる理由については明らかになっていません。

 ただし有力な理由として考えられるのは、原付に高度な運転技術が不要だったことから、原付免許が普通免許など他の運転免許に付随するようになったというものです。

 誕生当初の原付は自転車に小型のガソリンエンジンを取付けただけの簡易的な乗り物であり、自転車の延長のような形で利用されていたことが影響しているとみられます。

 加えて、1960年に制定された当時の道路交通法によると、第一種原付の運転免許試験は適性試験や交通ルールに関する知識を確認する試験のみであり、技能試験が免除されていました。

 このことからも、原付に高度な運転技術が不要とみなされていた様子がうかがえます。

 なお現在の原付免許試験は、原付性能の向上もあり、学科試験合格後に原付技能講習の受講が必須となっています。

なぜ原付きは普通免許で乗れるの?
なぜ原付きは普通免許で乗れるの?

 そのほか普通免許で原付が運転できる理由として、「普通免許の学科試験の内容が原付免許の試験範囲をカバーしているため」という意見も挙げられます。

 実際のところ、原付免許試験では比較的原付の運転に関する問題が多く出題される一方、普通免許では原付も含め広い範囲の交通ルールが出題される傾向にあります。

 原付免許より上位の免許を取得していれば、原付の運転に関する知識があると判断されることも、理由のひとつといえるでしょう。

※ ※ ※

 意外と知られていませんが、普通免許を持っていれば原付だけでなく最高速度が時速35km未満の農耕トラクターやコンバイン、条件によっては除雪車やフォークリフトといった小型特殊自動車を運転できます。

 自分の取得している免許でどのような車両が運転できるのか、調べてみると面白いかもしれません。

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Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

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