トヨタが「凄いマシン」を世界初公開!? 新「速いプリウス」ってナニ? 「FCドローン」も登場! タイで何が起こるのか
12月22日・23日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われる「IDEMITSU SUPER ENDURANCE SOURTHEAST ASIA TROPHY 2023」に参戦することをトヨタは発表しました。
めちゃ速そうなプリウスを世界初公開!? タイのレースに参戦へ
2023年12月18日にトヨタは、12月22日・23日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われる「IDEMITSU SUPER ENDURANCE SOURTHEAST ASIA TROPHY 2023」(以下、タイ10時間耐久レース)に参戦することを発表しました。
現在(2023年1-10月)のタイの市場台数は65万台となり、その中でトヨタは22万台となるシェア34%となっています。
アジアでのトヨタ販売はインドネシアに次いで2位。累計ではトップとなり、タイはトヨタにとって長い歴史を持った特別な国で、2022年には60周年を迎えています。
またタイ市場に占める電動車のシェアは約2割となっており、そのうちHEV・PHEV約1割(8万台)、BEVも約1割(6万台)という状況の中で、トヨタはタイで累計18万台のHEVを販売してきました。
トヨタはこれまで世界で2250万台のHEVを販売しており、これはBEV750万台分のCO2削減に相当すると言います。そうしたことから、HEVはタイでもCO2削減に大きく貢献できる選択肢の1つだとトヨタは言います。
そうした中で今回のタイ10時間耐久レースには、ROOKIE Racingの参戦車両として以下の3台を投入する予定です。
・カーボンニュートラル燃料を使用した「ORC ROOKIE GR86 CNF concept」
・水素エンジンを搭載する「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」
・ハイブリッド車「CP ROOKIE PRIUS CNF-HEV GR concept」
GR86とカローラはすでに日本のスーパー耐久レースに参戦している他、2022年の本レースにも参戦。
そして、今回新たに参戦するプリウスは市販車両をベースに開発したもので、市販版プリウス(HEV)でレースに参戦するのは、トヨタとして今回が初めてだと言います。
プリウスの主な特徴は、モータースポーツ用に出力やトルクの強化に加えHEV制御を変更する他、HEVならではの燃費の良さから1スティントあたりの走行時間が増加する、すなわち少ないピットインで「ハイブリッドらしく(燃費よく)走り切ることが出来る」ことだと言います。
具体的には、市販版プリウスと比較して、「エンジン最高出力25%以上向上」、「エンジン最大トルク10%以上向上」、「モーター出力20%以上向上」となり、「1スティントあたりの走行可能時間140分」です。
また、Toyota Gazoo Racing team Thailandの参戦車両のうち、カローラ、86、ヤリスの3台にも、カーボンニュートラル燃料を使用して走行する予定です。
今回のレース参戦についてトヨタは次のように説明しています。
「トヨタは、水素エンジンカローラや、カーボンニュートラル燃料を使用したGR86のスーパー耐久シリーズ参戦を通じて、カーボンニュートラル社会実現に向けたマルチパスウェイの取り組みを加速させています。
これら2つの車両は、2022年のタイ25時間耐久レースにも参戦し、日本とは異なる環境下でクルマを鍛えることにも挑戦しました。
今回は、さらにそのマルチパスウェイの取り組みを広げるため、特にアジアやタイのカーボンニュートラル実現において有効な選択肢の一つであるHEVを参戦車両に加えます。また、燃料には、カーボンニュートラル燃料を使用します。
これまで TOYOTA GAZOO Racingは、世界耐久選手権(WEC)参戦を通じて、Racing Hybrid の技術を磨いてきました。
今回はプリウスにスポーツ走行に適した技術を投入し、走りの魅力と燃費性能を両立した HEV 技術を鍛えていきます」
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また、トヨタはタイでの水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」仲間づくりも続けています。
水素エンジンカローラは、カーボンニュートラル社会実現に向けた選択肢を広げる挑戦を続けており、モータースポーツを通じて集まった仲間は、国内外51まで増加しました。
また、イベント会場ではCPとの協業における実証実験に使用した「FCドローン」を初披露し、タイの仲間と共に推進中の水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」の取り組みを紹介する予定です。
この取組みについて、トヨタは「水素利活用モデルの構築に向けた取り組みの仲間を、タイを起点としたアジアにも広げていきます。トヨタはこれからも、カーボンニュートラル実現に向けたマルチパスウェイの取り組みを、仲間と共に続けていきます。」と説明しています。
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