全長6m超え&豪華内装のトヨタ「斬新センチュリー」が凄かった! 低く長く美しい見た目に驚愕!? 学生手掛けた渾身のモデルとは

千葉県にある自動車専門学校の日本自動車大学校は、東京オートサロン2024に向けて様々なクルマを製作しています。では、過去にはどのようなカスタムカーがあったのでしょうか。

こんなセンチュリーがあってもいいじゃない! 学生手掛けた「NATS Low limo」とは

 2023年9月、トヨタはSUVタイプの新しい「センチュリー」を世界初公開しました。
 
 これによりセダンとSUVタイプという2つの世界観が付与されたセンチュリーですが、過去には斬新なアイディアが盛り込まれたセンチュリーが東京オートサロン2022に展示されていました。

これが「センチュリー」なの? 見た目も中身も凄い…!
これが「センチュリー」なの? 見た目も中身も凄い…!

 トヨタの中でも別格な存在といえるセンチュリーは、セダンとして初代(1967)、2代目(1997年)、3代目(2018年)、そしてSUVタイプが2023年に登場。するなど、様々な歴史や伝統が積み重なり、今に至ります。

 最近では海外でも注目されることもあり、2代目モデルなどはオークションなどでも見かける機会が増えています。

 そんな2代目をベースに学生が想いを込めて製作したモデルが存在しました。

 その名も「NATS Low limo」という名が付けられており、NATSとは千葉県にある自動車専門学校の日本自動車大学校の通称です。

 1997年に出来た同校のカスタマイズ科では毎年学生が課題の一環としてカスタムカーを製作しています。

 東京オートサロン2022では、2代目センチュリーをベースに全長6mを超える「NATS Low limo」をお披露目しました。

 2代目センチュリーのボディサイズは全長5270mm×全幅1890mm×全高1475mm、ホイールベース3025mmとなりますが、NATS Low limoはリムジン化するためにボディを1400mm延長し全長6670mmにしています。

 カスタムのコンセプトは、「低く 長く 美しく」をテーマとし、アメリカ発祥のローライダースタイルを取り入れ、和モダンとアメリカンカスタムを融合させました。

 ボディ延長に関しては、NATSの学生達が切断・溶接・補強を行い、SKIPPER製のハイドロ・ニューマチックサスペンション「ハイドロリクス」を装着することでローライダー仕様に仕立てています。

 さらに驚くのは内装の豪華さです。リムジン化された広い車内にはバーカウンター&テーブルを設置することで、世界でも類を見ないVIP感を演出しました。

 当時NATSの担当者はNATS Low limoについて、次のように話していました。

「当初、センチュリーリムジンのカスタマイズは新型センチュリー顔にスワップする予定でしたが、部品が高く実現することができませんでした。

 そのため、2代目センチュリーそのままでいくことになりました。

 元々は、1mくらいの延長を予定していましたが『やっぱり1m40cmまで延長したい!』ということになり、NATSとして史上最大のストレッチリムジンとなりました。

 さらにローライダー化(ハイドロ化)することで、めっちゃ長いめっちゃ低いセンチュリーが完成しました」

※ ※ ※

 実車が展示されたNATSブースには、豊田章男会長(当時は社長)も来場し、NATS Low limoに乗り込んだことでも話題となりました。

 さらに東京オートサロンでは例年「カスタムカーコンテスト」が行われており、NATS Low limoは「セダン部門最優秀賞」を受賞しています。

 そんなNATSでは東京オートサロン2024に向けても準備を進めています。

 成田校からカスタムカー3台、袖ケ浦校からレストア車両1台、モータースポーツ科、研究科から各1台ずつ。

 そして広報で使用している移動教室車両の計7台を展示する予定だと言います。

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