公道で“2人乗り”可能な「超スゴイ自転車」ついに日本全国で「解禁」! 魅力たっぷりの斬新「タンデム自転車」とは

公道走行「禁止」から、ついに「解禁」に

 公道での走行が禁止され不遇の扱いをされてきたタンデム自転車でしたが、福祉団体や障がい者の支援団体が努力し続けた結果、1978年に長野県で初めて解禁となり、以降、これを皮切りに公道走行を解禁する自治体が増加していきます。

 そして2023年7月には、最後に残っていた東京都でもタンデム自転車の利用が認められたことで、全国で完全に解禁されました。

一般的な自転車とは乗り味が異なるので、慣れるまでは慎重な運転を。
一般的な自転車とは乗り味が異なるので、慣れるまでは慎重な運転を。

 先述したように、視覚障がい者の方のサポートとして活躍するタンデム自転車ですが、もちろん一般の人が乗ることも可能です。

 車両価格はだいたい10万円から20万円が相場となっており、変速機を装着したモデルでも10万円を切る価格で販売されていることがあります。

 また折り畳み可能なモデルも存在することから、こちらは自転車を置くスペースが小さい人にオススメです。

 そんなタンデム自転車には、「2人乗り」ならではの特徴があり、まずは乗り心地や操作性が通常の自転車とやや異なります。

 基本的に前後2人でこぐため一般的な自転車よりもスピードが出るうえ、“2人で協力して走る”という他では味わえない一体感から、かつてない「爽快な走行」を楽しめます。

 一方で、構造上必然的に前後に長いフォルムになることから、一般的な自転車と比べると小回りが利きにくいという特性もあります。

 遊園地やサイクルセンターなどで乗った経験がある人なら分かるかもしれませんが、一般的な自転車とは乗り味がかなり異なるので、慣れるまでは慎重に運転した方が良いでしょう。

 ちなみに、2人乗りができるタンデム自転車だからといって「2人乗りでないといけない」というルールはありませんので、実は「1人で乗ること」も可能です。

 もちろん、大きな車体や重めの重量のため、1人だけでこぐのには余分に体力が必要ですが…。

※ ※ ※

 このように全国で解禁となったタンデム自転車には、通常の1人乗りの自転車とは大きく異なる魅力が多く存在します。

 タンデム自転車が借りられるレンタサイクルもありますので、興味のある人はぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

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