日本の「交通指導車」海の向こうで80万円に! 1994年製トヨタ「クラウン」の“青パト仕様”が米オークションに出品

およそ30年前のトヨタ「クラウン」が米オークションサイトに出品され、約80万円で落札されました。「交通指導車」とボディに漢字で書かれているなど、一味違った姿をしていますが、どのような車両なのでしょうか。

日本の「青パト」がオークションに

 北米のクルマオークションサイト「Cars and Bids」にトヨタの高級セダン「クラウン」が出品され、2023年11月3日に5400ドル(約80万円)で落札されました。パトカーのような見た目をしていますが、どのようなモデルなのでしょうか。

米で競売に出品されたトヨタ9代目「クラウン」の交通指導車(画像:Cars & Bids)
米で競売に出品されたトヨタ9代目「クラウン」の交通指導車(画像:Cars & Bids)

 クラウンは1955年に初代が登場し、現在まで同じ名称を一貫して受け継ぐ、長らく愛されたトヨタにとっても重要なモデルです。

 2022年7月には16代目となる新型クラウンが発表。16代目は、これまでのクラウンとは異なり世界各国へ展開するグローバルモデルとしての役目が新たに加わりました。

 セダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」、運転しやすいパッケージでスポーティな走りを楽しめる「スポーツ」、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応えるという「セダン」、大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUVとしての「エステート」と、4つのボディタイプが用意され、世界中の様々な需要に応えます。

 今回、出品されたクラウンは1994年製の9代目です。当時のクラウンはほぼ国内専用車と言って良く、出品車も日本で販売された右ハンドル車です。2023年初めに米国へ渡ったといいます。

 パワートレインは2.0リッター直列6気筒エンジンと4速ATを組み合わせ、最高出力135馬力を発揮します。走行距離は8万7140kmです。

 特徴は、なんといっても黒と白で塗装された日本のパトカーのような見た目です。ただしパトカーとは異なり、屋根には青い回転灯が載っており、側面には「安全指導車」と書かれた漢字が。

 さらに車内には、周囲への呼び掛けや注意するときなどに使うPAシステム(放送拡声器)も搭載しており、これらの状況から、日本では防犯パトロール用に使われていたいわゆる「青パト」と推測されます。

 そのためか、購入者への注意点として、公道を走る際は青い回転灯にカバーをかけるとする覚書への署名が必要としています。

 今回の競売では計24回の入札があり、最終的には5400ドル(約80万円)で落札されました。

 オークションサイトには高画質画像が多数掲載され、車両の状態を詳細に確認できます。

【画像】「えっ、シュール…」これが異国で異彩を放つ80万円の青パト「クラウン」です! 写真で見る(20枚)

会員登録ポイントで豪華賞品ゲット

画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. このネオクラブームでこのクラウンが80万て安くないか?走行も少ないし。見た目からして特殊用途だっただろうから少ないんだろうね。クラウンは日本専売だったような気がするから、アメリカで80万しか値段がつかなかったのはもったいないね。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー