オービスは「何キロ」で光る? 似たカメラとの見分け方は? 速度違反時に光る装置…! あらゆる噂の真相を専門家に聞いてみた!

オービスは一般道や高速道路に設置されており、一定以上の速度を検知するとカメラで撮影を行い、警察が確認して違反を取り締まります。ここではオービスの設置場所や光る速度、オービスの種類などを見ていきましょう。

オービスには種類が存在! 見分け方は?

 クルマで走っているの制限速度を守っていても気になるのが通称「オービス」と呼ばれる速度違反を取り締る装置の存在です。
 
 では、オービスはどのくらいの速度で点灯し、どのような種類が存在するのでしょうか。

速度超過を自動的に取り締まる装置「オービス」(画像:オービスガイド)
速度超過を自動的に取り締まる装置「オービス」(画像:オービスガイド)

 一般的にオービスと呼ばれていますが、実はボーイング社が開発した装置の商標で、本来の名称は自動車速度違反取り締まり装置です。

 その仕組は、一般道や高速道路を走行する自動車の中で一定以上の速度を検知すると、光で運転手へ通知を行い、カメラでナンバープレートと運転手を撮影する装置のことを指します。

 オービスにはいくつか種類があり、そのうち大きく分けると固定式、移動式、そして半固定式の3つのタイプがあります。

 固定式はその名の通りある一カ所に固定で設置されている無人タイプです。固定式オービスのなかでもいくつか種類があります。

 最も古いレーダー式オービスはセンサーが道路上部、カメラは道路わきに設けられており、跳ね返る電波から速度を検知します。撮影用フィルムは容量に限界があるため、近年は減少傾向です。

 レーダー式と近いタイプのHシステムは設置方法や検知方法はレーダー式と同じですが、はんぺんのようなアンテナが取り付けられているのが特徴で、見通しのいい場所では遠くから確認できます。

 レーダー式、Hシステムの測定場所は手前10mから15mの範囲です。

 ループコイル式はレーダー式やHシステムとは異なる方法で検知しており、道路にセンサーを埋め込み、カメラは道路脇に設置されています。

 区間内に3本のループコイルと呼ばれる磁気センサーが設置されており、通過時間を測定しています。

 ループコイル式とHシステムを融合したタイプがLHシステムです。LHシステムはセンサーが道路に埋め込まれていて、カメラは道路上部に設置されています。

 ループコイル式、LHシステムの測定場所はカメラの手前7mとなっています。

 固定式オービスのメリットは24時間365日どんな悪天候でも無人で稼働し続けるという点です。ただし、固定式のため位置を覚えられてしまうというデメリットもあります。

※ ※ ※

 一方で、固定式オービスと対照的なのが移動式オービスです。センサーとカメラが道路わきや車両内に設置されているタイプです。

 検知方法は道路わきにワンボックスカーを停めて、レーザーもしくはレーダーを車に照射し、手前10mから15mで計測します。

 移動式オービスは幹線道路を中心に、速度超過の件数が多い区間に設置されるタイプです。

 移動式オービスはどこでも神出鬼没で運用できるという良さがある反面、機器を監視する警察官が必要だったり、悪天候時の運用には向いていないというデメリットがあります。
 
 半固定式オービスは、固定式と移動式の良さをあわせ持った新しいタイプのオービスです。

 高速道路の路肩に四角く金網で囲まれたゲージ内に電源や通信設備を備えた拠点を各県に数箇所づつ設置しておき、1台のオービス本体をその拠点間で不規則に移動させます。

 拠点はドライバーから見て直前まで本体がセットされているか判別は難しくなっています。

 固定式オービスよりコストパフォーマンスは高く、メンテナンス作業も効率的に行なえるようです。

 また、無人で常時稼働ができるのも半固定式のメリットです。2023年11月末現在、全国の高速道路上に21箇所の拠点があります。

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