新型「爆速5ドアスポーツカー」2024年に発売! 650馬力の斬新モデルに驚愕! 「新型IONIQ5 N」サーキットで試した印象は?
ヒョンデのスポーツブランド「N」から展開される「アイオニック5 N」を早速試乗してみました。
650馬力の新型「SUVスポーツカー」上陸へ
ヒョンデは2023年11月に開催されたFIA世界ラリー選手権(WRC)日本大会「ラリージャパン」の会場内で、スポーツブランド「N」シリーズを日本初公開するとともに、第一弾となる「アイオニック5 N」の日本導入を明らかにしました。
発売を前にプロトタイプの試乗会が開催され、早速編集部が試乗してみました。
ヒョンデ(旧:ヒュンダイ)は1967年設立の韓国最大の自動車メーカーです。日本では2001年に市場へ参入したものの、2009年に一度撤退。その後2022年2月に再上陸を果たしました。
現在、バッテリーEV「アイオニック5(IONIQ 5)」、燃料電池車(FCEV)の「ネッソ(NEXO)」に加え、2023年11月1日にコンパクト電動SUVのニューモデル「コナ(KONA)」を販売しています。
このうちアイオニック5はミディアムSUVタイプのEVです。1974年に登場したヒョンデ初の量産ベーシックカー「ポニー」をオマージュし、直線的なエクステリアや真四角のランプデザインが特徴です。
今回日本初公開され、投入が予定されているアイオニック5 Nは、アイオニック5をベースにしたハイパフォーマンスモデルで、2015年に誕生したヒョンデのスポーツブランド「N」ブランド初のEVモデルとなっています。
アイオニック5 Nは2023年7月に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」ですでに世界初公開されていました。
ボディサイズは全長4715mm×全幅1940mm×全高1585mmと、アイオニック5よりも80mm長く50mm幅広く、60mm低くなっています。ホイールベースは同一で3000mmです。
エクステリアは専用マットカラー「パフォーマンスブルー」が設定され、フロントには大きなロアグリルやレッドのアクセントカラーが配されたリップスポイラーを装備し、アグレッシブさを強調。
リアもベースモデルよりも大型化したスポイラーを装備し、バンパー下部はディフューザー形状となるなど、全体的にスポーティさが増し、存在感を高めています。
パワーユニットとしてフロントに166kW(222馬力)、リアに282kW(378馬力)を搭載。ブーストモードを使用することで最大出力478kW(650馬力)・最大トルク740Nmを発揮します。
これにより、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は260km/h超えをマークします。
また、フロントおよびリアにはトルク配分を完全に可変できる「Nトルク・ディストリビューション」を搭載するほか、0.6Gもの強力な減速が得られる「Nブレーキ・リジェン」、誰でもドリフト走行が可能な「トルクキックドリフト」など、スポーツ向けの電子制御が多数採用されています。
さらに、ドライビングを盛り上げる演出として、「ICE(内燃機関エンジン)サウンド」や「ジェットファイター(戦闘機)」など、さまざまな種類の走行音を再生する機能も搭載しています。
なお、日本国内へ導入されるモデルは日本車と同じようにウインカーレバーが右に装着されるほか、電子制御を国内のワインディングに最適化、さらにICEサウンドを変更するなど様々な改良がなされるといいます。
このアイオニック5 Nについて、ラリージャパンに合わせて来日したヒョンデNブランド副社長であるパク・ジュン氏は、以下のように話しています。
「アイオニック5 NはNブランドの『コーナー野郎(意訳:Corner Rascal)』『サーキットでの能力』そして、『毎日がスポーツカー』という3つの柱を体現しています。
従来のEVでは、パワフルでエンジンサウンドもなく静かでスムーズな一方で、情熱を感じられなく、面白くないと考えました。
公表しているトップスピードや0-100km/h加速などは単なる数字にすぎず、アイオニック5 Nは何よりもコーナーが楽しく、エモーショナルを感じられるクルマに仕上げています。
このクルマを運転することは幸せな時間となり、ハイパフォーマンスEVのスタンダードモデルになると確信しています」
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