斬新すぎる「和製スーパーカー」出現! 全幅2m超え&「ヘビ顔」採用の“超激レア”モデルが英で落札

イギリスのオークションサイトにおいて約620万円で取引されたミツオカ「オロチ」とは、どのようなクルマなのでしょうか。

新車から屋内の倉庫で保管され続けてきた貴重な個体

 2023年11月16日、イギリスのカーオークションサイト「Collecting Cars」において、ミツオカ「オロチ」が、3万3448ポンド(当日レートで約622万円)で落札されました。
 
 どのような個体なのでしょうか。

超貴重! ほぼ新車の状態で保存!? 英国のオークションで落札されたミツオカ「オロチ」
超貴重! ほぼ新車の状態で保存!? 英国のオークションで落札されたミツオカ「オロチ」

 Collecting Carsは、2018年に創設されたカーオークションサイトです。

 欧州をはじめ、シドニーやロサンゼルス、アブダビなどに拠点を持ち、欧州車や日本車をメインにオークションが開催されています。

 今回3万ポンドを超えて落札されたのは、光岡自動車(ミツオカ)が純国産車にこだわり、日本国内での型式取得を目指し開発したスーパーカー「大蛇(オロチ)」です。

 オロチは、2001年に開催された第35回「東京モーターショー」にコンセプトモデルとして出展。

 日本神話に登場する大蛇(ヤマタノオロチ)をモチーフにした個性の強いスタイルで注目を集めました。

 その後ミツオカには大きな反響が寄せられ、市販化を決定したといいます。

 オロチは型式認定を取得するため、衝突安全試験や環境性能の確保を図るなど苦労を重ねた末、開発には5年を要したといいます。

 2006年10月に市販モデルを発表し、発売開始は2007年4月から行われました。

 シャシは自社開発で、パワートレインは、最高出力233ps、最大トルク33.4kg-mを発揮するトヨタ製の3.3リッターV型6気筒ガソリンエンジンと5速ATの組み合わせのみで、エンジンはキャビン後方にミッドシップで搭載されます。

 ボディサイズは全長4560mm×全幅2035mm×全高1180mmで、極端にワイド&ローな迫力あるフォルムを形成しています。

 1台1台が手造りで生産され、当初の計画では4年間でおよそ400台を生産する予定と発表されました。

 受注生産のため、ボディカラーや内装なども細かく選べました。

※ ※ ※

 今回のオークション出展車は、走行距離わずか80kmというほぼ“新車”状態という貴重な個体です。

 2010年に日本で販売された後、シンガポールのコレクターのもとで長く地下ガレージに保管。

 その後英国へ輸出され、2020年7月に再登録。専門の倉庫で保管されていたといいます。

 ボディカラーはブラック。新車出荷後ほぼ屋内で過ごしてきたとみられ、塗装の状態は良好です。

 インテリアもオリジナルのホワイト革内装で華やかなムードですが、2DINサイズのオーディオは欠品となっています。

 オーナーズマニュアル、シンガポールと英国での登録書類や排ガス等のMOTテスト証明書、サービス手帳などが揃っており、2020年3月に英国内で実施された油脂類やフィルター、エンジンベルトの交換整備などの履歴があります。

 どのようなオーナーの手にわたったのかは不明ですが、今後オロチの姿が英国内でお披露目される日が来るかもしれません。

 果たして欧州の人たちの目に、この独特な和製スーパーカーの姿がどう映るのか、気になるところです。

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1件のコメント

  1. スーパーカーか?
    性能は普通の車。
    確かに価格のみはスーパーカーではあるわな。(笑)

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