クルマのシートに「カバー」付けるべき? 汚れ防止やイメチェン可能! 「シートカバー」の意外なデメリットとは?

多くのカー用品店で「シートカバー」が販売されていますが、種類も豊富に取り揃えられており、実際に売れているようです。実際にシートカバーを使用している人に、装着するメリットや使って分かったデメリットなどを聞いてみました。

汚れ・濡れ・擦れからシートを守る「シートカバー」

 カー用品店に行くと、たくさんの「シートカバー」が陳列・販売されています。言い換えればそれだけ需要があり、実際に売れているからこその品揃えなのがわかります。
 
 しかも、最近はカラーや材質の違いでかなり自由度が高まっているようです。
 
 クルマのシートにシートカバーを装着するメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。

座席に被せるタイプのシートカバー
座席に被せるタイプのシートカバー

 シートカバーを装着する理由の多くが、「実際のシート生地を汚れや擦れなどから守る」というもの。

 シート生地は「ファブリック(布)」「本革」「合成皮革」などがありますが、乗っている間は常に触れている部分なだけに乗員の衣類が擦れて痛みやすい箇所と言えます。

 また車内で飲食したときに汚れたり、雨などで濡れてしまうこともあり、そういった汚れや水分などが直接シート表面につかないようにカバーしてくれます。

 実際にシートカバーを使っているユーザーにメリットを聞いてみました。

「シート表面の保護と掃除のしやすさ」から装着しているのは、トヨタ「シエンタ」に載っているOさん(40代・女性)。家族旅行に出かけるときも愛犬2匹を連れて行くので、どうしても食べこぼしやペットの毛、匂いが付いてしまうそうです。

「いくら綺麗にしていても、ペットの匂いがシート表面に移りやすいようで、以前装着しなかったときに、下取りで指摘されてしまいました。

 そのときにシートカバー装着で匂い移りが軽減できると聞いて装着することにしたのですが、取り外して洗うことができるので衛生的というのもメリットだと思います」

 現在のシートカバーは、実際のシート生地と同じく素材やカラーなども豊富になりました。一般的なファブリック素材のカバーであれば取り外して丸洗いできますし、合成皮革であれば耐水性・防塵性に優れるため汚れもさっと落とすことができます。

 もうひとつのメリットが、車内を手軽にイメージチェンジできること。レザーシート設定のない車種でも、合成皮革や本革製のシートカバーを装着すれば高級感を演出できます。

 また「真っ赤なシート」や「イエローのシート」にするにも、価格が高い社外品シートを購入せず、シートカバーでカラーチェンジが可能です。カバーを外せば元通りというのも大きなメリットと言えます。

 そんなアレンジを楽しむためにシートカバーを装着したのが、ホンダ「ステップワゴン」に乗っているS氏(30代・男性)。

 ファミリー感の強いミニバンではなく、おしゃれかつスポーティなイメージにしたくて、赤のレザータイプ(合成皮革)のシートカバーを選んだといいます。

「純正のファブリックは座り心地は良いのですが、どうしても汚れやホコリを吸い込みがちで、黒っぽいカラーしかないのも少し不満でした。

 ミニバンなのにシートが真っ赤というのはほとんど見かけないので、意外性もあって気に入っています」

※ ※ ※

 そのほかにもシート表皮が変色してしまった、シート生地が傷んで一部ほつれが出てしまった場合なども表面をシートカバーで覆うことで、シート交換や張り替えするよりも出費を抑えることができます。

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