2年目の挑戦どうなった? 次期型に繋げる進化の行方! GR86&SUBARU BRZのガチ勝負、最終戦で得たモノとは
スーパー耐久シリーズ の最終戦・富士は、GR86とSUBARU BRZの2年目の抽選の節目となります。どのような戦いとなったのでしょうか。
泣いても笑っても2023年シリーズは最後! どうなった?
2022年から始まった「スーパー耐久シリーズの場でカーボンニュートラル燃料を使用したGR86/SUBARU BRZの次世代モデルの先行開発を公開しながらガチンコ勝負」も2年目の最終戦となりました。
今回は富士スピードウェイで行なわれる、「S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス」です。
これまで6戦を終えてGR86 CNF Conceptが3勝、BRZ CNF Conceptが3勝と、今回の“結果”で2023年シーズンの勝敗が決まります。
現時点では両メーカー共に次期モデルの“正式”な開発Goは出ていませんが、どちらもカイゼンの手は止まりません。
まずは規定で前戦をスキップ、約2か月ぶりの参戦となるGR86 CNF Conceptの開発責任者・藤原裕也氏に聞いてみました。
「シャシ関係はリアスタビライザーと車体に手を入れています。
中でも車体は前々回(もてぎ)とは異なる箇所に新たなアイテムを追加しています。
事前テストは大嶋監督に『ようやくハイグリップタイヤに負けないボディができたね』と評価いただいています。
また、細かい話になりますが、車内の換気性能アップもトライしています」
一方、BRZ CNF Conceptは約1か月でどのような進化を行なっているのでしょうか。チーム監督の本井雅人氏に聞いてみました。
「前回岡山のフリー走行時に試した『NA版アンチラグシステム』が完成したので、今回は予選・決勝を通じて活用します。
また、サブで使用しているリアスポイラーは性能をそのままに保安基準適合形状へと変更。
これは将来に向けた夢へのトライの1つです。
更にこれまで計測に徹していたアイサイトですが、今回からFCY時に追従走行できるようにしています。
現状はブレーキ制御を入れていないのでエンジンブレーキのみですが、ドライバーの負担軽減に繋げたいなと」
このように、両マシン共に最終戦でも新たなトライが色々と行なわれていますが、これは「来シーズンも参戦します!」と言うメッセージと解釈できるでしょう。
予選が行われた土曜日は曇りながらも路面はスッキリと乾かず、時折雨が降り出す難しい天候。
午後からの公式予選はAドライバー走行時にドライで行なわれたものの、Bドライバー走行時に雨足が強くなり難しいコンディションに。その結果は下記になります。
●ORC ROOKIE GR86 CNF Concept
3分51秒607(ST-Qクラス2位)
A:加藤恵三選手 1分54秒625
B:山下健太選手 1分56秒982
●Team SDA Engineering BRZ CNF Concept
3分57秒069(ST-Qクラス4位)
A:伊藤和広選手 1分57秒236
B:山内英輝選手 1分59秒833
ちなみに5月に開催された富士24時間耐久レースの時の予選タイムと比較すると、GR86 CNF Conceptは-1.022秒、BRZ CNF Conceptは-0.827秒と共にタイムアップをしています。
また、ここ数戦でめきめきと速さを増しているMAZDA 3は、GR86とBRZの間に割って入るタイムを記録しています。
●MAZDA SPRIT RACING MAZDA3 Bio concept
3分55秒710(ST-Qクラス3位)
A:寺川和紘選手 1分55秒404
B:関豊選手 2分00秒306
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