なぜMT車は駐車時に「謎の儀式」行う? 1速やRに入れて「発進しない?」 納得の理由とは
「発進しない?」 駐車時に1速やRに入れるワケ
AT車のP(パーキング)は機械的にロックするものですが、クルマが動く状態の1速やRを使う理由について、関東圏の自動車学校の教官は次のように話します。
「駐車時に1速やリバースにギアを入れる理由としては、サイドブレーキの効きが悪くなっていたり、十分でなかったりした場合でもクルマが動きにくいという点が挙げられます。
そのため坂道で駐車する場合、上り坂では1速に下り坂ではリバースに入れることで、サイドブレーキの効きが悪くてもクルマが動いてしまうことを防げます」
最近ではMT車でも電子パーキングが増えていますが、多くのモデルでは、手で引くタイプのサイドブレーキが採用されています。
このサイドブレーキはワイヤーを引っ張って後輪のブレーキパッドを締め付けます。
そのため、ワイヤーが伸びるなど物理的に問題があれば、クルマは動いてしまう可能性があります。
1速やRはギア比が低いので、万一サイドブレーキが効かない場合でもクルマが動きにくいのです。
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