日本イチ売れてる輸入車は「ミニ」!? 激カワコンパクトカーなぜ人気? 「MINI」ブランドが老若男女に支持される秘密とは
運転が楽しい! 「ゴーカートフィーリング」ってなんだ?
●初期モデルでも古さを感じさせない
1959年に誕生からはじまるMINIの歴史は、1959年にBMC(ブリティッシュモーターカンパニー)から60年以上にわたって築き上げられました。
とはいえ、現在のMINIは、クラシカルな「オールドミニ」ではなく、2000年当時に販売ブランド「ローバー」を傘下に持つBMWの手によって、現代の基準に見合う新世代のMINIへと変遷したもの。
そんな新世代でも2002年に日本デビューしてからすでに20年以上が経過していますが、登場した当時と雰囲気が変わらないことも安定した人気を誇る理由になっています。
オールドミニの流儀に従い、新世代のMINIもシンプルな3ドアを軸とし、5ドアやクーペ、ワゴンなど派生モデルを順次展開。
なかにはSUVタイプの「クロスオーバー」も誕生しましたが、そのどれもが2002年当時のイメージを受け継ぐ、超キープコンセプト路線となっています。
これがどの年代のMINIに乗っても古さを感じさせない大切なポイントとなっており、それでいてモデルによって特性や乗り味が違い、自分好みのMINIを見つけられるという楽しみかたに繋がっているのです。
●独特な運転感覚が楽しい
MINIのクルマ作りの考え方は、1956年にBMCの技術者アレック・イシゴニス氏が考えた「広々とした4座席を確保しつつ、車体はできるだけコンパクトに」を守っています。
これは、ホンダの「MM思想(マンマキシマム・メカミニマム)」と同じ。コンパクトなボディで居住スペースをできるだけ確保するために、タイヤをボディの四隅に配置し前後に余計な部分を減らしたことで、俊敏なハンドリングとキビキビした走りを実現しています。
のちにグレード名にもなったジョン・クーパー氏の発案で参戦したラリーでは、1964年の「モンテカルロ・ラリー」で優勝するなど、輝かしい戦歴を誇りますが、このとき名付けられたのが「ゴーカートフィーリング」です。
まるでゴーカートのように、ステアリングを切った分だけクイックに向きを変え、俊敏な走りを楽しめるのもMINIならではの魅力のひとつと言われています。
実際、都内の輸入車販売店オーナーN氏によると、MINIの中古車はどのモデルも人気だといいますが、なかでもMT車の人気が非常に高いそうです。
しかも、スポーティな「クーパーS」ではなく、「カブリオレ」のMT車はプレミアがつくほどの人気となるなど、クルマ好きを唸らせる独自の運転感覚がMINIの魅力になっています。
●アフターパーツも豊富で自分好みのカスタムが可能
すでに20年以上も人気モデルであり続けるMINIですから、アフターパーツメーカーも放っておくはずはなく、たくさんのカスタムブランドからアフターパーツが数多く販売されています。
つまり、予算や好みに応じて自分だけのMINIにカスタムができるというわけです。
たとえば、ワゴンの「クラブマン」のオーナーは、ルーフラック&ルーフボックスを装備したり、荷室にキャンプ用具が収納しやすいようにカスタムするなど、クルマのカスタムを楽しんでいるといいます。
スポーティ路線だけではない楽しみ方の幅の広さもMINIが持つ懐の深さだといえるでしょう。
自分好みに仕上げられるとあって、中古車市場でも人気が高いので下取りも値崩れしないという、まさに「乗ってよし・売ってよし」といったところが、MINIが長い間愛され続ける大きな要因となっているのです。
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