全長6m級!? 最高級セダン「紅旗 L5」発売間近!? V8ターボ搭載の「1億円モデル」の凄さとは

紅旗の新型「L5」に関する詳細が中国政府系サイトより判明しました。中国で最も高級なセダンとなるL5とはどのようなモデルなのでしょうか。

中国最高級セダン「紅旗 L5」新型モデルの詳細が判明 エンジンは4リッターV8

 中国で最も高級なセダン「紅旗 L5」の新型モデルに関する詳細が中国政府系サイトより判明しました。
 
 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

2023年4月に開催された上海モーターショー2023では最上級モデル「L5」のフルモデルチェンジを発表(撮影:加藤博人)
2023年4月に開催された上海モーターショー2023では最上級モデル「L5」のフルモデルチェンジを発表(撮影:加藤博人)

「紅旗」は中華人民共和国における初の自動車メーカー「第一汽車」が、1958年より展開している高級車ブランドです。

 最初のモデル「CA72」が誕生して以来、紅旗は数多くの中国要人に愛されてきた歴史を持ち、中国という国家の象徴、そして人民の憧れの対象でもあります。

 長らく「要人専用車」のイメージが強かった紅旗ですが、2000年代以降は一般向けモデルの拡充も図っており、民間人でも手の届きやすいモデルを多くラインナップしています。

 現在のラインナップは「Lシリーズ」「Hシリーズ」「Qシリーズ」「Sシリーズ」の4つの商品群に分けることができます。

「Lシリーズ」は初代紅旗である「CA72」や、それへの後継モデル「CA770」の流れを汲む保守的なスタイリングを特徴とする商品群で、紅旗全体の中で最も位の高い存在となります。

 その中でも最上位に位置するのがセダン「L5」で、厳しい審査をクリアした人のみが手に入れられる特別なモデルです。

 続くのは「Hシリーズ」で、こちらは紅旗が今まで紡いできた重みある歴史を、最新のトレンドや技術とともに未来へ継承させていくシリーズです。

 現在は「H9」「H6」「H5」などのセダンだけでなく、コンパクトSUV「HS3」、ミドルSUV「HS5」、ラージSUV「HS7」、純電動ラージSUV「E-HS9」、そして高級ミニバン「HQ9」といった多様なボディタイプを揃えています。

 2021年にローンチされた「Qシリーズ」ではビジネス向け車両を主に展開しており、現在は「E-QM5」が唯一のモデルです。

 配車サービスなどで用いられるためのタクシー専用車として設計された純電動コンパクトセダンで、通常の充電に加えて「交換式バッテリー」に対応するなど、先進的な要素を多く持つモデルとなります。

「Sシリーズ」は紅旗が販売を予定しているスーパーカーの商品群となり、現在は「S9」のみが開発進行中と報じられています。

 紅旗初のスーパーカーは著名デザイナー「ワルテル・マリア・デ・シルヴァ」との協業で作り上げているとしていますが、その後の進捗はしばらく出回っていない状況となっています。

 歴史ある中国の高級車ですが、2021年2月には日本に上陸したことでも話題となりました。現在は大阪などにショールームも設けており、一般向けの販売をおこなっています。

 そんな紅旗ですが、2023年4月に開催された上海モーターショー2023では最上級モデル「L5」のフルモデルチェンジを発表しました。

 初代L5は2013年に発表されて以来、長きにわたって紅旗の旗艦的役割を果たしてきました。そして10年の時を経て、2代目へとバトンを渡す形となりました。

 発表の場では実車がお披露目されたものの、搭載エンジンやボディサイズなどの詳細は明かされていませんでした。

 ですが今回、中国政府系サイトからその一部が判明した形となります。

 この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となります。

 中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。届出情報は毎月工信部のウェブサイトで公開されます。

 2023年10月に公開された最新となる第376号のリストにて、紅旗の新型L5に関する情報が確認できます。

 まずは気になるボディサイズですが、全長5980mm×全幅2090mm×全高1710mm、ホイールベース3730mmとなっており、堂々たる風格を醸し出しています。

 初代L5は全長5555mm×全幅2018mm×全高1578mm、ホイールベース3435mmでしたので、それよりもはるかに大型化した形となります。

 また、パワートレインには出力382hpのCA8GV40T-03型4リッターV型8気筒ターボエンジンを搭載。

 初代では初期型に6リッターV型12気筒エンジン、のちに4リッターV型8気筒ツインターボエンジンが設定されました。

 新型モデルのエンジンは「ターボ」としかわからず、先代のようにツインターボかは不明ですが、引き続きV型8気筒エンジンが採用される形です。

 紅旗は近年、電動化に力を入れていますが、新型L5ではV8エンジン一択となる見込みです。

 車両重量3150 kgの重量級ボディを故障なく動かすための最良の選択肢としてこのパワートレインが選ばれたと解釈できます。

※ ※ ※

 L5を購入するためには犯罪歴や反社会的繋がりの有無、経済力、社会的地位に社会貢献度、そして周辺への身辺調査をクリアする必要があります。

 また、内装の加飾や仕上げなどはすべてオーダーメイドです。

 購入者は第一汽車が飛行機代や宿泊代を全部負担する形で吉林省長春市にある本社へ招待し隅々までオーナーの要望を聴き取る形でその人だけの特別な1台を完成させます。

 そしてオーダーを行うとその購入者専用のサポートチームが編成され、購入前から購入後の「終身アフターサポート」まで、一貫して快適な紅旗ライフを作り上げる手伝いを行います。

 新型L5の価格は非公開ですが、先代モデルの620万元(邦貨換算:1億2060万円)と同等の価格からスタートするとみられます。

 また、完全オーダーメイドでどんな装飾も施せるL5の販売価格の上限は実質無限となります。

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