700馬力超えトヨタ「でかランクル」世界初公開! V8搭載のド派手カスタム仕様「FJ」がすごい! 米で展示のワケ

「SEMAショー2023」ですごい迫力がある「FJブルーザー」を世界初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。

トヨタ、NASCAR用V8エンジンを搭載した「FJブルーザー」公開 SEMAショー2023

 米国ラスベガスで開催されている世界最大級のアフターマーケット見本市「SEMAショー」にてトヨタは、とある風変わりなランドクルーザーを公開しました。
 
 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

レトロなランクルを過激にカスタムした「FJブルーザ―」(撮影:加藤博人)
レトロなランクルを過激にカスタムした「FJブルーザ―」(撮影:加藤博人)

 SEMAショーはSEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)が1967年より年に一回開催している見本市です。

 クルマのカスタムやエンジンのチューニングだけでなく、タイヤやホイール、塗装、リペア用品、カーケア用品、カーラッピング、電装品、工具、整備用品など、さまざまな「アフターマーケット」の会社・ブランドが出展しています。

 また、カスタムの傾向も開催当初はアメリカらしくホットロッドやオフロード、ピックアップトラックが中心でしたが、ここ十数年は日本車人気の煽りを受け、スポコンやドリフト系に関連する展示も目立っており、その市場規模は全体で476億ドル(約7兆円強)胃炎に達します。

 SEMAショーではアフターマーケットブランドだけでなく、自動車メーカーによる展示も醍醐味のひとつです。

 よく比較される日本の東京オートサロンでは見ることのできないようなド派手なカスタムやチューニングは、そのメーカーがどれほどその業界へコミットしているかを表しています。

 単なる車体のカスタムにとどまらず、エンジン換装といった大掛かりな「ビルド」などは、著名チューナーとのコラボレーションやメーカーのチューニング部門で実現され、来場者の話のタネとなります。

 日本メーカーの出展内容も以前より充実しており、近年のビッグ3(フォード、シボレー、クライスラー)による展示の縮小とは対照的な印象です。

 そしてSEMAショー2023のトヨタブースに姿を現した「FJブルーザー」。

 このクルマは1966年型ランドクルーザー(FJ45)のピックアップをベースとしています。

 トヨタは2023年8月に日本で発表した「ランドクルーザー”250”」を「ランドクルーザー」としてアメリカで販売します。

 このビルドはアメリカ市場におけるランドクルーザーの販売が約3年ぶりに復活することを記念し、「いま一度原点に立ち返ってランドクルーザーの在り方を見つめなおす」というコンセプトのもとで作られました。

 制作にあたって、まずはカリフォルニア州コスタ・メサに本拠地を置くTRDへ協力を要請しました。

 その結果、ボンネットの下にはTRDが開発したNASCAR用5.8リッターV型8気筒エンジンが宿されることになり、マグナフロウ製マフラーからは出力725 hpを感じるけたたましいエキゾーストノートが奏でられます。

 また、トランスミッションにはランチョ・ドライブトレイン・エンジニアリングのレース用3速オートマチックトランスミッションを採用しました。 

 このメーカーの製品は「バハ1000」などのレースに参戦する専用オフロードマシン「トロフィートラック」にも採用されており、過酷な環境で長時間レースできるほどの耐久性と信頼性を兼ね備えているものです。

 また、エンジン以外にもうひとつ驚いた点が、戦車で見られるような履帯を車体底部に搭載している点です。

 これにより、岩場や砂地、泥濘でスタック、車輪が使い物にならない環境でもすぐに脱出が可能としています。

 履帯はわざわざ降りて換装する必要がなく、運転席に座ったまま、ボタンの操作ひとつで履帯走行モードへ切り替えられるとのこと。

 実際の展示ブースでは搭載されている履帯を見やすくするため、展示台に鏡が取り付けられているのが印象的でした。

 履帯はATV(小型オフロード専用車)やスノーモービル向けに製品をリリースしているCAMSO製のもので、その実力は折り紙つきです。

 ランドクルーザーの特徴のひとつがそのフレームですが、今回のFJブルーザーでは専用フレームが新たに製作されています。

 基礎はパイプフレームとロールケージを組み合わせ、それにFJ45のボディをマウントした形となります。

 サスペンションはフォックス製ショックアブソーバとアイバッハ製スプリングを組み合わせたフルトレーリングアーム式、それに42インチ BFグッドリッチ クローラT//A KXを履かせた20インチのメソッド ビードロックを合わせて強靭な足回りを実現しました。

 このプロジェクトは当初「絶対に止まることのないFJ」を目指して製作されていましたが、次第にその過激度は増してゆき、「乱暴者」を意味する「ブルーザー」で「クルーザー」をもじった「FJブルーザー」と呼ばれるようになりました。

 SEMAショー現地でのブースでも目玉展示のひとつとしてお披露目されており、来場者はFJブルーザーを興味津々な様子で隅々まで観察していました。

 これ以外にも、トヨタのブースでは山奥でキャンプやオフロードツーリングを楽しむ「オーバーランド」体験を充実させる展示や、GRカローラ、GR86といったパフォーマンス性に重きを置く展示など、多様性にあふれた出展内容を用意しています。

【画像】「えっ…!」これは凄い…! 過激すぎる「FJ」を画像で見る(35枚)

クルマの乗り心地がしっとりしなやかに変わる!?

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