トヨタが新型「クラウンセダン」を発売へ 「後席重視」で何がスゴい?第2弾「FCEV」を設定する理由とは
2023年11月2日にトヨタは、16代目となる新型「クラウンセダン」を同月13日に発売することを発表しました。新たなクラウンセダンはショーファーカーとしての使い方も視野に入れて開発されましたが、その中で同社「ミライ」に続く「FCEV(燃料電池車)」が設定された理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
ショーファーニーズに対応する新型「クラウンセダン」 後席にはどんな特徴がある?
トヨタは新型「クラウンセダン」を2023年11月2日に発表し、同月13日に発売します。
新スタイルでパーソナルからビジネスに向けた新型クラウンセダンの後席にはどのような特徴があり、そしてなぜ「ミライ」に続くFCEV(燃料電池車)が設定されることになったのでしょうか。
2022年7月にトヨタは「これからの時代のクラウンらしさ」を追求して、16代目となる4つの新しいクラウンを発表しました。
新しいクラウンの開発は、それまでの「セダンありき」ではなく「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直したと言います。
そうした中でクラウンの「革新と挑戦」というDNAを引き継ぎつつ、ユーザーの多様な価値観やライフスタイルに寄り添うクルマとして誕生したのがセダンとSUVが融合した第1弾のクロスオーバーです。
「クラウンとは何か」を見つめ直し、原点に戻った開発を経て、クラウンのベースとなるクラウンセダンが誕生しました。
新型クラウンセダンは、快適な乗り心地と上質な走りとともに、ショーファーニーズを満たすくつろぎの空間を創出。
正統派セダンを再定義する新スタイルで、パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマになっています。
新型クラウンセダンについてについて、16代目クラウン・チーフエンジニアの清水竜太郎氏は次のように話しています。
「クラウンが大事にしたのはクルマの形とか駆動方式とかという決まりではなくて、『革新と挑戦』というスピリットです。
多様化の時代でお客様の使い方も様々なことから4つのクラウンを用意しました。
その中でセダンはブランドの伝統や歴史を継承する王道のモデルとなり、パーソナルにもビジネスにも『新しい時代のニューフォーマルセダン』として設定しました。
かなりスタイリングにはこだわっていてワイド&ローのスタンスやFR(後輪駆動)であることがひと目でわかる伸びやかなプロポーションなどを大事にしながらデザインしています。
王道セダンらしい威厳と風格を持ち合わせる存在感を作り出しました。
インテリアは快適で過ごせるために空間を広げている上に、クラウンシリーズでは唯一の木目調加飾や、本革シートの柔らかさなど、見るもの触れるものすべてが上質に感じていただけるようになっています。
後席においてはショーファーニーズにしっかり応えるために相応しい装備を備えました」
実際に新型クラウンセダンの後席は、同じプラットフォームを持つ「ミライ」からホイールベースを80mm延長した3000mm、前後席間距離も80mm延長した1000mmと後席の居住空間を拡大しています。
前出の清水氏は、後席の特徴的な部分については次のように話しています。
「前席背面にあるアシストグリップなどが挙げられます。あと最もショーファーカーらしいところではBピラー部分にジャケットを掛ける部分を設けています。
また新たに『リアコンフォートモード』というドライブモードを設定し、後席に乗られる人が快適に移動出来ること目指して開発してきました」
豊田合成が開発した高圧水素燃料タンクが大きく貢献してる