「クマだァァ!」 運転中に“遭遇”したらどうすればいい!? 「バックはダメ」はウソ!? クマ出没時の正しい対処法とは
クマの冬眠準備時期に入り、全国で人里での目撃が相次いでいます。では、もしドライブ中にクマと遭遇した際、ドライバーはどのように対応するべきなのでしょうか。専門家に意見を聞いてみました。
クルマでクマに遭遇! どうするべき?
クマが冬眠準備時期に入ることから、例年10月から11月にかけて各地で目撃例が増加します。しかし、今年は人が襲われるなどの被害件数が過去最多を記録しています。
環境省によると、4月から9月までの半年間で4305頭が捕獲され、すでに過去最多のペースとなっているほか、10月の人的被害件数は13道県で59件、被害者が71人となり、同時期の記録が確認できる2006年以降、最多だったと明らかにしました。
では、山間地域の道路などをドライブしているときにクマに遭遇した場合、どのように対応するべきなのでしょうか。
クマの出没は、4月と11月に多発するといわれています。
これは冬眠明け、冬眠前の時期と重なり、多くの餌が必要なためです。
特に近年では、耕作放棄地の増加や高齢化、自然環境などの変化に伴い、クマの生活環境も変化しており、加えて人や市街地に慣れた“アーバンベア”も出現しています。
こうしたなか、クルマを運転するドライバーも決して他人事ではなく、山間地域の道路などを走行する際にクマと遭遇することもあるでしょう。
では、実際に遭遇した時、ドライバーはどのような対処をすべきなのでしょうか。
これについて、JAF(日本自動車連盟)北海道本部・札幌支部事業課の担当者は、過去の取材で以下のように説明しています。
「クマを見つけたら、まずぶつからないようにスピードを落とし、クマを回避しつつ警察に通報し情報提供するのが望ましいです。
そして何より、クマを見かけても近寄らないようにしましょう。珍しいからといってクルマを停めて観察するなどはやめましょう」
また、北海道のヒグマ対策室の担当者も同様の取材に、以下のように回答しています。
「ヒグマがクルマに驚いて威嚇することがありますが、クルマの中にいる限りは安全です。冷静にその場から離れてください。クラクションでヒグマを興奮させるのは危険です。
また一部で『バックで逃げてはいけない』という情報が出回っているようにも聞きますが、根拠はありません」
では、歩行者として遭遇した場合はどうしたらいいのでしょうか。同担当者は以下のように説明してくれました。
「もしヒグマに会ってしまったら目を離さず静かに距離を空けてください。通常は、ヒグマも落ち着いて距離を空けてくれるはずです。大声を上げて逃げ出すと、ヒグマを興奮させてしまいかえって危険です。
登山や釣りなどでヒグマの生息地に入るときには、万が一のため、クマ撃退スプレーを携行することをお勧めします。襲われたときには非常に有効です」
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気温も涼しくなり、紅葉も見頃となるなど、秋の行楽シーズンを迎えています。アウトドアレジャーの際に万が一クマに遭遇してしまった際は、落ち着いて冷静な対処をするように心がけましょう。
出没期間は4月から11月の間違いじゃないでしょうか。もう少し精査してアップしましょう。
ネットニュースの信憑性を疑われます。