ホンダ「シティ」が現代に蘇る!? 目指したのは「Hondaらしさ」の復活? 世界初公開の新型3ドアコンパクト「サステナ・シー」の狙いとは
誰が見ても「Hondaらしい」とわかるデザインを
そして田中氏は、サステナ・シー コンセプトのボディパネルについてこのように説明しました。
「プレスリリースでも、サステナ・シー コンセプトはサスティナブルな素材を使っていると説明しています。
100%リサイクルできるアクリル樹脂でボディパネルを作っていますが、この赤いパネルはアクリルで、塗装していません。アクリルは無塗装でも美しい色合いが出せます。
自動車製造におけるCO2排出の大部分は塗装の工程が占めているので、塗装なしで成立するクルマを作りたい、という希望もありました」
そして気になる車名の「C」について突っ込んでみたところ「あくまでもコンパクトのCです」と笑いながら答えてくれ、シティとの関連性も決して否定はしませんでした。
続いて気になるデザインの真相に関して、e-モビリティデザイン開発室 プロダクトデザインスタジオ チーフデザイナーの古仲 学氏は、このように語りました。
「サステナ・シー コンセプトとポケット コンセプトのデザインは、社内のデザインコンペで決定しました。
ホンダは2023年で創立75周年を迎えるということもあり、いろいろなヘリテージ(伝統)や良いアセット(資産)を持っているのですが、それを生かしたデザインの中にこの2台がありました。
つまり、意図的に当時をオマージュして生まれたデザインではありません。
誰が見てもホンダのクルマだとわかるデザインで、往年のホンダファンだけでなく、若い方々にも『やっぱりホンダはいいね』と思っていただけるのではないでしょうか」
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このインタビューでは、サステナ・シー コンセプトがコンパクトカーで出現した理由や、シティとの関係性を聞くことができました。
また多くの人がサステナ・シー コンセプトに寄せる「これはいかにもホンダのクルマだ!」という感想を、ホンダ自身も感じていたことがわかります。
SNSでの反響を見ても、サステナ・シー コンセプトの提案は多くの人に共感を与えているように感じます。
ホンダらしいモデルという意味でも、コンセプトモデルに近い状態での市販化が望まれる一台です。
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