トヨタ新型「ヴェルファイア“最上級仕様”」世界初公開へ! 超豪華な4座モデル!? 政治家にぴったりな「スペーシャスラウンジ」とは
2023年10月13日、トヨタ車体は「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展するブースの概要を発表し、超豪華な4座仕様ヴェルファイア「ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプト」を公開することを明らかにしました。どのようなモデルなのでしょうか。
4座の超豪華仕様!? 新型「ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプト」とは
いよいよ2023年10月28日から一般公開が始まる「東京モーターショー」、改め「ジャパンモビリティショー」。
ネーミングチェンジで心機一転となるこのイベントで、トヨタ車体のブースには、世界初出展の参考出品車として新型ヴェルファイアをベースに仕立てた「VELLFIRE Spacious Lounge CONCEPT(ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプト)」が展示されます。
プレスリリースを見ると「大空間で快適に過ごしていただけるおもてなし装備・機能を備えた、最上級ミニバン」「座り心地を追求した専用のリヤシート」そして「スイートルームのような高級感あふれる大空間」となんともプレステージ性を感じさせる文字が並ぶこのモデル。
とはいえ、新型ヴェルファイアならもう街を走っているし、ディーラーに行けば実車が展示してあるから、市販車とは違う仕様とはいえ珍しくないよね。……なんて思ったら大間違い。せっかく会場に足を運んだのにスルーしたら、実車を見ないことを後悔するかもしれません。
というわけで、このヴェルファイアの特徴は、なんといっても2列シートの4人乗りとなっていること。普通のヴェルファイアは3列なので、1列少ないのです。
市販のヴェルファイアに対し、このSpacious Lounge CONCEPTは3列目を取り外して“座り心地を重視した”という専用のリヤシートを装着。7人乗りモデルに比べると、2列目の足元スペースは約500mmも広がっているというから驚くばかりです。
1列目と2列目の間には間仕切りのカーテンを設置するほか、カバンが置けるフロアトレイや冷蔵庫もインストール。移動中に車内での執務やウェブ会議が快適にこなせるようにテーブルや電源も装備しています。
一方で、後席のヘッドレストにはスピーカーを内蔵し、移動中は臨場感あふれる音楽で心からくつろげる時間を提供してくれるとのこと。
もしかすると、このスピーカーを活用することで臨場感あふれるウェブ会議もこなせるかもしれません。
また、ラゲッジルームには専用のハンガーバーを設置して、移動先に合わせた着替えができるように配慮しています。VIPであれば、きっと重宝するのでしょう。
そんなVELLFIRE Spacious Lounge CONCEPTが市販されるかは明らかになっていませんが、もし市販されたらどのようなユーザーと相性が良いのでしょうか。
なにより最高の組み合わせとなるのが、国会議員をはじめとする政治家でしょう。
昨今はラージセダンではなくアルファード/ヴェルファイアを移動に使う政治家が増えていますが、後席が広いうえに移動中の執務やウェブ会議がしやすいこの車両はうってつけ。移動した先のTPOに合わせてお召し物を替える必要がある政治家にとって、ハンガーバーがあって数セットの服を常に収納できる荷室も役立つに違いありません。
なかには、「アルファード/ヴェルファイアの上位モデルとしてもうすぐ登場する『レクサスLM』のほうが良いのでは」と思う人もいることでしょう。気持ちは分かります。ポジション的には、このVELLFIRE Spacious Lounge CONCEPTよりもレクサスLMのほうが“上”ですから。
しかし政治家が愛用するには、レクサスLMよりヴェルファイアのほうが都合は良い可能性もあります。なぜなら少し前に県の公用車として用意したセンチュリーに「贅沢だ!」という声があったように、レクサスを選ぶと「レクサスに乗るなんてけしからん!」という声が出ないとも限りません(余計なお世話ですが、世間の声は政治家にとって大切ですから)。
しかしヴェルファイアなら、そこまで神経質にならずに済むからです(個人的には政治家には胸を張って立派なクルマに乗ってほしいと思っていますが)。
また、重役用の社用車として考えた場合にも、「LMは予算的に購入できないけれど、このヴェルファイアなら予算内」というケースも考えられます。
ちなみに今回、VELLFIRE Spacious Lounge CONCEPTを出展するトヨタ車体は、アルファードとヴェルファイアの開発から生産までを行っているトヨタの関連会社です。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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