トヨタが新型「スポーツカー」を世界初公開!? 斬新ハンドル採用で期待高まる! 「FT-Se」がMR2・MR-S後継と言えるワケ

FT-Seは「MR2」「MR-S」の後継なの? そう言える理由とは

 これらの特徴から、スポーツEVはかつてトヨタがラインナップしていたスポーツカーである「MR2」およびその後継の「MR-S」の再来であると噂されてきました。

 もし仮に、スポーツEVのこうした特徴がFT-Seにも引き継がれるのであれば、MR2やMR-Sの事実上の後継車としてFT-Seが登場する可能性が現実味を帯びてきます。

 それを裏付けるのが、今回発表された「FT-Se」という名称です。

 過去のトヨタの事例を見ると、「FT」は「Future Toyota」、「S」は「スポーツ」、「e」がBEVを意味しており、「未来のトヨタの電動スポーツカー」を表していると考えられます。

 一方、「MR2」は「ミッドシップの2シーター」、「MR-S」は「ミッドシップのスポーツカー」を意味しており、両車のネーミングの構造はよく似ています。

「FT」はコンセプトモデルであることを意味する記号であることから、FT-Seが市販化された際には、少なくとも「FT」の部分は別の記号に置き換わる可能性が高そうです。

 その結果「ミッドシップの電動スポーツカー」を表す「MR-Se」のような名称や「GR」の一員であることを強調した「GR-Se」のような名称となることも考えられます。

「FT-Se」は2021年12月に公開された「スポーツEV」というコンセプトモデルの進化系か?
「FT-Se」は2021年12月に公開された「スポーツEV」というコンセプトモデルの進化系か?

 もちろん、FT-Seの市販版に対してまったく新しい名称が与えられる可能性も十分にあります。

 ただ、どのような名称になるにせよ、FT-SeがMR2やMR-Sの魂を受け継ぐモデルとなることは確実と言えそうです。

※ ※ ※

 ミッドシップレイアウトは、高い運動性能を実現するうえで理想的なレイアウトのひとつとされている一方で、手頃なモデルはほとんど存在しません。

 そのなかでもMR2やMR-Sは、多くのユーザーに手の届きやすいミッドシップスポーツカーとして高い人気を誇っていました。

 FT-SeがMR2やMR-Sの事実上の後継車となるのであれば、手の届きやすいモデルとなるのかも大きなポイントとなりそうです。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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