三菱「新型SUVミニバン」初公開へ! 次期「パジェロ」じゃなくて「デリカ」だった? “パジェロ”名復活はもうないのか
2023年10月11日、三菱は「ジャパンモビリティショー2023」の出展概要とともに、クロスオーバーMPVのコンセプトカーを世界初披露すると発表しました。“クロスオーバーMPV”というとデリカ(デリカD:5)が想像されますが、復活を希望する声も高い「パジェロ」の再登場はないのでしょうか。
三菱を代表する「パジェロ」と世界戦略車「パジェロスポーツ」
現在では、多くの“SUV”をラインナップするメーカーが増えており、SUVブームの真っ只中です。その多くはオンロード走行を重視し、乗用車をベースとして設計されたモデルで、トヨタ「RAV4」や「ハリアー」などが1990年代に先鞭をつけました。
当時はまだSUVという呼び名も日本では普及していませんでしたが、1990年代のSUVといえば、ラダーフレームを備え悪路走破性に優れた本格的な4輪駆動車(クロスカントリー車)が主流の時代でした。
1970年代までのクロスカントリー車といえば、軍用出自の「ジープ」に代表されるような「快適装備が極めて少ない、無骨な乗り物」というイメージが強くあり、一般的なユーザーは購入しにくいクルマでした。
しかし三菱が1982年に発売した初代「パジェロ」は、乗用車のような快適な内装と装備を持ちつつ、ジープ並みの悪路走破性を両立してヒット作に。
海外にも輸出が行われ、さらには過酷なパリ・ダカールラリー(当時)に出場し好成績をあげたことなどから、三菱のみならず日本を代表するクロスカントリー車として世界にも知られるようになりました。
1991年には進化を遂げてさらに快適性をアップした2代目が登場。その後1999年と2006年のフルモデルチェンジでは、車体の大型化と高級化が一層進みました。
しかし2019年、日本国内向けの生産および販売終了がアナウンスされ、さらに2021年には、パジェロを生産していたその名も「パジェロ製造」が閉鎖。パジェロの生産が完全に終了しました。
ところが、世界ではまだパジェロの名前は残っています。それが、「パジェロスポーツ」です。現行型は2015年デビューの3代目ですが、1996年に発売を開始した初代は、実は日本でも「チャレンジャー」として販売されていました。
チャレンジャーは、2代目パジェロのラダーフレームを流用して悪路走破性を保ちつつ、ステーションワゴン的な5ドア車体を載せたモデルでしたが、「エアトレック」の誕生に伴い、日本では2001年に終売しています。
2007年には、ピックアップトラック「トライトン」をベースに開発された2代目パジェロスポーツが登場。しかし生産拠点は海外に移動し、日本での生産・販売は当初から行われませんでした。
この流れは3代目パジェロスポーツも継続しています。三菱では、トライトンとパジェロスポーツを世界戦略車として位置付けていますが、残念ながらどちらも、日本国内での販売がされたことはありません。
このように、パジェロとパジェロスポーツの間には、車名以外の関連性はなくなっていますが、パジェロが持っていたタフなイメージと、ラダーフレームを持つ本格的な4輪駆動車としての性能は引き継がれています。
ところで、トライトンは2023年7月にフルモデルチェンジを受けたため、追って兄弟車であるパジェロスポーツも、4代目に発展すると予想されています。トライトンは2024年からいよいよ日本での発売が決まりましたが、SUVブームの最中といえる今こそ、パジェロスポーツの日本導入にも大いに期待したいところです。
初代トライトンは国内販売はされました。
初代トライトンは国内販売されました。
「パジェロ」と名をつけても「これはパジェロではない」と今までパジェロ復活を願ってたひとたちが高くて買えないからと言い訳しそうだからな
もうパジェロは必要ないですよ
あとランエボもね
こっちも同じ理由で「買いたいけど〇〇がなぁ」とかめちゃくちゃ細かいとこを指摘して買わないとかありそう