スバルの「ロードスター」!? 全長4.2mの「小さなボディ」&オープントップ採用! 水平対向エンジン搭載でパワフルな「SUBARU B9 Scrambler」どんなクルマ?
オープン2シーターなのに「SUV並みの車高」を実現…20年以上前にスバルが提案した、オンロードもオフロードも自在に駆ける異形のスポーツカーとは、一体どのようなモデルだったのでしょうか。
異形の高車高オープン
スバル伝統の水平対向エンジンとAWDという核となる技術に、当時はまだ珍しかったハイブリッドシステムと、スポーツカーの常識を覆す「高車高」を組み合わせた異色のオープン2シーター。まさにスバルのロードスターともいうべきこの車はどのようなモデルなのでしょうか。
そのコンセプトカーの名は「SUBARU B9 Scrambler(B9スクランブラー)」です。
2003年に開催された「第37回東京モーターショー」にて、スバルの将来の方向性を示唆する一台として世界初公開されました。
会場では、SUVに匹敵するロードクリアランスを持つオープンカーという独創的なスタイルに加え、スバル独自のハイブリッドシステムの搭載が大きな注目を集めました。
開発の背景には、ブランドイメージを確固たるものにするための「個性、革新、勇気」という行動指針があり、オンロードでもラフロードでも純粋に走りを満喫できる、新しいスポーツカーのカテゴリーが追求されました。
デザイン面では、スバルの航空機メーカーとしてのルーツを感じさせる、翼を広げたようなモチーフのフロントグリルが最大の特徴です。
ボディサイズは全長4200mm×全幅1880mm×全高1260mm。特筆すべきは、車高調整式エアサスペンションの採用により、最低地上高を最大で約200mmまで高められる点です。
内装は、外装の流麗なラインと呼応するような曲線を用いた2シーター構成で、航空機のコックピットを彷彿とさせる洗練されたデザインが採用されていました。
パワートレインには、最高出力140PSを発生する2.0リッター水平対向4気筒SOHCエンジンに、スバル独自のハイブリッドシステムを組み合わせた構成を採用。
日常的な速度域ではモーター主体で走行し、加速時や高速走行時にはエンジンが加勢する制御とすることで、全域での力強い走りと優れた環境性能の両立を狙っていました。
残念ながらB9スクランブラーがそのままの形で市販化されることはありませんでした。
しかし、その独特のフロントデザインは、同時期のスバル車にも共通して見られる「新しいスバルの顔」の一例として位置づけられます。

スポーツカーでありながら高い地上高を持つというパッケージングも、後年のクロスオーバー的な発想を先取りしていたようにも見える、スバルの挑戦的な姿勢を象徴するモデルといえるでしょう。
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B9スクランブラーは、スバルが持つ技術的資産を「走る楽しさ」と「環境への配慮」という二極のテーマに振り切って再構築した、極めて意欲的な一台でした。
単なるデザインスタディにとどまらず、SUVとスポーツの融合という現在に続くトレンドを予感させた、スバルの挑戦を象徴する立ち位置のモデルといえます。
Writer: 青田 海
2023年4月よりライターとして活動を開始。初心者にもわかりやすく読みやすい構成を心がけ、自動車を中心に新車情報、カーライフにまつわる話題など幅広い記事を執筆している。芸能分野に詳しい。































