警察官からの「免許証見せて」何を見てる? 12桁数字で個人情報は分かる? 悪用されるとどうなるのか
個人情報が分かるという「運転免許証の12桁の数字」 何を示している?
さて、今1度運転免許証を見てみると、12桁の数字が書かれています。
一見、何を示しているか分からないようになっていますが、12桁の数字にはそれぞれ意味があります。
最初の2桁は、どの都道府県で運転免許証を交付したか分かる公安委員会コードです。
そして、3、4桁目は運転免許証が交付された年の西暦下2桁を表す年別番号。
5~10桁目の数字は交付番号と呼ばれ、免許証を交付した年ごとの一連番号を表しており、11桁目は入力ミスを確認するためのチェックデジット(検査数字)、12桁目は再発行回数を表示しています。
運転免許証に書かれている12桁の数字で、交通違反の回数や学科試験の点数が分かるという噂もありますが、それは事実ではありません。
たった1枚のカードで多くの情報が分かることに驚かれた方もいるかもしれません。
実際のところ、さまざまなことが分かる運転免許証は身分証明書として利用することも多いでしょう。
そんな運転免許証は当然のことながら、他人のものを悪用するのは絶対にいけません。
運転免許証は、金融機関で新たに口座を開設するときや、クレジットカードを発行するときなどに身分証明書として利用します。
しかし、何らかの手段で他人の運転免許証やそのコピーを入手した人が、本人の知らない間に銀行口座を開設したり、クレジットカードを発行したり、携帯電話を契約したりといった事例が起こっています。
なかには、日常的に利用していたクレジットカードが突然利用できなくなったことがきっかけとなり、運転免許証の不正利用が発覚した事例もあります。
なぜ利用できなくなったのかクレジットカード会社に確認したところ、第三者が運転免許証のコピーを使って、クレジットカードに登録している住所や電話番号を勝手に変更し、強制解約となっていたことが判明したわけです。
それだけでなく、運転免許証の持ち主の名義で多数のクレジットカードが発行され、クレジットカードの利用料金が滞納されていたことも。
運転免許証は、顔写真付きの身分証明書として広く用いられており、信頼されています。
そのため、運転免許証やそのコピーが悪用されると大きな被害につながることも予想されます。
多くの情報が記載されている運転免許証の取り扱いには十分注意が必要だということを改めて認識しましょう。
免許証は提示の義務があるだけで、警察官に手渡す義務はありません。
なので、窓にピタッと貼り付けて見せるだけで合法です。
下手に手渡すと、わざと返すのに時間をかけるなどして嫌がらせをされる可能性があります。
原則、免許証は警察官に手渡さないようにしましょう。手渡すよう言われたら、法的根拠を求め、強制に近い感じになったら救援連絡センターに電話をして助けを求めましょう。