警察官からの「免許証見せて」何を見てる? 12桁数字で個人情報は分かる? 悪用されるとどうなるのか
警察官に「免許証見せて」と提示を求められた際、何を見ているのでしょうか。また運転免許証に表記される12桁の数字の意味とはどのようなものなのでしょうか。
警察官からの「免許証見せて」はどこを見ている?
街中で運転していると、警察の交通取り締まりに出くわすこともあります。
警察官から「運転免許証を見せて」と言われて、差し出すと運転免許証をじろじろと見られますが、どういった情報が分かるのでしょうか。
警察官から「はい、ありがとうございます」と言われて返却されたとき、「何を見ていたんだろう」と気になる人もいるかもしれません。
運転免許証には、氏名や住所、生年月日、運転免許証の取得日、有効期限、自身を証明する顔写真などの個人情報が記載されています。
それでは、警察官は免許でなにを確認しているのでしょうか。元交通課の警察官は次のように話します。
「細かく免許証は確認しますが、特に確認するのが有効期限です。
まずは有効期限が切れてないかを確認します。
免許更新をしておらず、期限が切れている人もいるので注意して確認します。
あと、写真と本人の顔を確認し、免許証が本人のものかどうかを見ます。
また、乗っている車両と免許の種別があっていない人もたまにいるので、そこもチェックします」
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警察官は、基本的に運転免許証の隅々まで確認していますが、特に無免許運転ではないことを確認するために、有効期限や取得している免許の種類などは、よく注意して確認しています。
また、交通違反で切符を切るときは、氏名や住所、免許証番号などを記載する欄があるため、そちらもよく確認されます。
警察官に自身の運転免許証を見せるのは、わずか数秒のことのように感じるかもしれませんが、ポイントとなる情報はしっかり確認されているというわけです。
なお警察官から求められる免許証の提示に関して道路交通法第95条第2項で定められています。
「免許を受けた者は、自動車等を運転している場合において、警察官から第67条第1項又は第2項の規定による免許証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない」
この内容は何らかの違反行為をしていると警察官が判断した場合となりますが、何もしていなくとも免許証を提示しないと「無免許運転なのではないか」「何か別の犯罪をしているのではないか」と警察から余計に疑われる可能性もあります。
そのため警察官から免許証を見せるよう求められた際には応じたほうが良いでしょう。
免許証は提示の義務があるだけで、警察官に手渡す義務はありません。
なので、窓にピタッと貼り付けて見せるだけで合法です。
下手に手渡すと、わざと返すのに時間をかけるなどして嫌がらせをされる可能性があります。
原則、免許証は警察官に手渡さないようにしましょう。手渡すよう言われたら、法的根拠を求め、強制に近い感じになったら救援連絡センターに電話をして助けを求めましょう。