めちゃカッコいい「大きいホイール」! 大径化で「失うもの」も!? 車カスタムの定番「インチアップ」のメリット・デメリットとは
メーカーも想定外のインチアップは思わぬ事態になることも
もちろん自動車メーカーでは十分な共振対策をしています。
例えば新型プリウスや新型クラウンシリーズのように、標準装着で超大径ホイールを履いても大きな問題がおきないよう、念入りにセッティングされています。

しかしメーカーが想定していないサイズにインチアップすると、思わぬ異常現象が起きる可能性があると開発者は警告します。
ホイールのインチアップは重量増加が著しく発生します。
例えば17インチから19インチにすると、一輪で4kgほどの重量増加となります。
軽量素材に置き換えたホイールもありますが、非常に高価なものばかりです。
タイヤの体積が減るので、一見すると軽くなるように思えますが、タイヤ骨格を支えるカーカスやビード部といった重たい構造物は残っているので、ほとんど軽くなりません。
開発者の経験上だと、マイナス0.5kg程度だろうと話します。
見た目こそ格好良くなったとしても、不快な振動が増してドライブが苦痛になるのは本末転倒です。
このようにホイールのインチアップはメリットばかりではなく、こと性能においては、失うものも多いといえます。
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加工のしやすいアルミホイールは、スポークデザインをつくり込んだり、コンケイブ(深溝)にしたりと、ホイールデザインの自由度が非常に広いことが特徴です。
インチアップをすることはすなわち悪、という訳ではありません。
しかしできれば、自動車メーカーがそのモデルの特性に合わせてラインアップする純正ホイールのバリエーションから選ぶことをお薦めします。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」









































