ドライバーの「安全」と「笑い」を守る? 熊本県警のユーモア交通情報板に込められた思い(写真25枚)
道路情報や交通安全に関する標語を表示する交通情報板で、ドライバーに笑いを届ける取り組みを熊本県警が行っています。その背景を、文言の考案者に聞きました。
交通安全をめぐる状況とネタ、双方の「旬」に配慮
熊本県警が、道路沿いにある交通情報板で、交通安全にまつわる文言に時事ネタを盛り込み、ユーモアあるフレーズを表示する取り組みを行っています。
その文言は誰が、どんな思いで考えているのか、熊本県警交通企画課の担当者に聞きました。
――そもそも交通情報板にはどんな役割があるのでしょうか?
ドライバーに渋滞や通行止めなどの道路情報を、その情報が特にない場合は、安全や事故防止を啓発する標語などを表示します。内容は県警本部で随時切り替えています。
――文言は誰が考えているのでしょうか?
道路情報は交通規制課、安全啓発の文言は交通企画課で考えています。時事ネタを盛り込んだ文言は、月1回くらいのペースで「新作」を表示していますが、成人の日や「世界道路犠牲者の日」(毎年11月第3日曜)などには、その日ならではの文言を発信します。また、たとえば横断事故が多発していれば、面白い面白くないにかかわらず、それに注意を呼び掛ける内容に随時切り替えます。
一方、時事ネタを盛り込んだ文言についても、「これはいま届けないと」という話題があれば、急いで文言を考えて表示することもあります。県内の交通安全をめぐる状況と、ネタの話題性、双方に考慮してタイムリーに発信する必要があると考えています。2016年には安全啓発の文言を合計21回切り替えました。
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