「洗車機は傷がつく」は本当? 進化した洗車機の最新事情
ガソリンスタンドやコイン洗車場にある門型の自動洗車機は、「クルマに傷がつく」という話も。実際のところはどうなのでしょうか。
ガソリンスタンドやコイン洗車場にある門型の洗車機は手軽である一方、「クルマに傷がつく」ともよく耳にします。
実際にはどうなのでしょうか。東京都大田区でコイン洗車場を運営する会社に聞きました。
――洗車機でクルマに傷がつくことはあるのでしょうか?
お客様から「傷がついた」という苦情はいただいていません。ただ、洗車機メーカーからは、車体についた砂などが十分に落ちていないまま利用すると、傷がつくことはあるとは聞いています。
手洗いも同様 傷をつけやすい工程がある
洗車に関する技能や知識などについての資格「洗車ソムリエ」の検定試験を行う、日本洗車ソムリエ協会にも話を聞きました。
――やはり洗車機はクルマに傷をつけてしまうことがあるのでしょうか?
いまの洗車機に多いスポンジブラシは柔らかく、傷がつきにくくなっています。かつては、ブラシについたワックスがクルマの汚れを付着させ、そのワックスが次のクルマに傷をつけるというくり返しがありましたが、スポンジブラシは、その汚れを吸着しにくくなってもいます。ただ、最初に高圧をかけた水で洗浄しないと、クルマに付着した汚れがブラシに押されて傷がつきやすいといえるでしょう。
――手洗いとのちがいはどういったところでしょうか? 洗車機による傷を嫌がる人は、やはり手洗いをすべきですか?
洗車機ではどうしてもブラシが当たらないところがあるので、手洗いのほうが細かく洗えます。ただし、手洗いだからといって傷がつきにくいわけではなく、たとえば仕上げのタオル拭きで傷をつけてしまうことも多いのです。また車種や塗装の種類、車体色によっても、傷がつきやすい、あるいは見えやすいものがあります。
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洗車機であっても、手洗いであっても、傷がつくことはあるようです。では、最新の洗車機はいかに改良されているのでしょうか。