なぜホンダ新型「アコード」“日本”発売は“約1年遅れ”?「“日本軽視”じゃない」 理由とは

遅れること約1年! 新型アコード日本導入が“後発”のワケとは

 新型アコードが、後発で日本に展開されることになった理由について、ホンダの国内商品企画担当は以下のように説明します。

先進安全装備の導入に時間がかかったという
先進安全装備の導入に時間がかかったという

「日本での発表は、米国での発表に対し、だいたい10ヶ月くらい遅くなっています。

 遅れた理由としては、10代目となる先代モデルの米国デビューは2017年でしたが、日本デビューは2020年で、ライフサイクルを考慮したというのが一つあります。

 また開発の内容としても、Honda SENSING 360(ホンダ センシング サンロクマル)が北米仕様にはついていませんが、日本仕様では設定しています。

 高度な技術をつんでいるのは日本仕様なので、日本の法規への適合や技術の検証など、開発のリードタイムも日本はどうしても長くかかってしまったというというのもあります」

 新型アコードには、最新の全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」が日本向けのホンダ車としては初めて搭載されています。

 これは、約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントレーダーと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを装備することによって360度センシングを実現しているものです。

 また、従来のHonda SENSINGの機能に、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能が加わっており、安全性が高められています。

 2025年には、ドライバーの異常や周辺の環境を的確に検知し事故のリスクを減らすことで、ドライバーの運転負荷をさらに軽減させることを目指したHonda SENSING 360次世代技術(ハンズオフ機能追加など)をアコードに搭載し、発売する予定となっています。

 先代では、走行性能やデザインといった部分は評価されたものの、先進性という面ではやや新しさに欠けたことで、結果として40・50代のユーザーのシェアは低下したといいます。

 新型アコードでは、こうした先進性に重きを置き、Honda SENSING 360やGoogleビルトインを採用したほか、インテリアも1つのダイヤルで各機能を設定する「エクスペリエンスセレクションダイヤル」を採用するなど、機能面だけでなく表面的なデバイスも先進性を強調したものとなりました。

 ほかの地域では採用されなかったこうした多くの先進装備を搭載するために時間がかかったことで、実質的にアコードの導入が“後発”となったようです。

※ ※ ※

 後発ながらも先端の装備を搭載し、日本デビューを果たすことになった新型アコード。

 しかし、他メーカーでも歴史のあるセダン車が相次いで生産終了するなど、日本でのセダン市場は縮小傾向にあり、同クラスの車種はこのところ急速に減少しているようにも見えます。そんな中、新型アコードどのような展開を見せるのか、注目です。

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3件のコメント

  1. CR-Vのときは2年遅れで発売されましたが、国内向けに配慮されたものなど何もなかったです。ナビからすべて安物で間に合わせの感が強かったですよ!買ってフタを開けたら、、こんなはずではなかった!?では納得しませんよね!宗一郎さんが亡くなってからのホンダはおかしくなってます。

  2. 遅れる暇があったら全幅削って1850mm以下に収めろ

  3. 今回は北米版にはないSENSING 360が入ってるから1年遅れについては納得できる
    むしろ日本版が最新だろ
    お値段がちょっと心配

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