給油時の「ノズル」は奥まで入れるのが正しい? 入れ方次第で吹きこぼれも? 給油機メーカーの回答とは
給油ノズルは奥まで入れるのが基本?正しい給油方法は?
セルフスタンドでは、拭きこぼれを防ぐための案内をしているところが多く、総務省消防庁も給油ノズルは、クルマの給油口に止まるところまで確実に差し込むよう告知をしています。
給油ノズルを奥まで差し込まないと、オートストップ機能が働かず拭きこぼれの原因になることもあるようです。
また、給油ノズルやオートストップ機能について、給油機メーカー「タツノ」の担当者は次のように話します。
「給油ノズルは車両の給油口内の奥、止まるところまで確実に差し込んでください。
差し込みが浅いと、ノズル先端の穴に車両タンク内の燃料油が届かずに、オートストップ機能が作動しないおそれがあり、吹きこぼれの原因となります。
小流量での給油は危険なので、給油レバーを止まるところまでしっかりにぎって給油してください」

ただし、クルマによっては給油口の半分ぐらいまでしか入らないケースもあります。
この場合は、無理に奥まで入れたりせず、給油ノズルを差し込んで止まることを確認したら、その時点で給油量を調整しながら開始するのがいいでしょう。
また、少しでも多くの給油をしたいからといって、オートストップ機能が正しく働いた後に、ゆっくりと継ぎ足し給油をする光景も見かけますがルール違反となります。
ガソリンの継ぎ足しについて、前出の担当者は「継ぎ足し給油により、オートストップ機能が作動したとしてもガソリンが給油口の外にはね出したり、漏れたりするおそれがあります」と話します。
そもそも、燃料タンクはすべてがガソリンの容量として設計されておらず、タンク容量の90%がガソリンの量で残りの10%が空気の層とされています。
ガソリンは、温度に敏感に反応する薬品のため、温度が10度上がるだけで容量が1.2倍になるほどです。
そのため、ギリギリまでの給油は温度変化で膨張したときに、吹きこぼれの原因になるだけでなく、引火しやすいので大変危険です。
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また、オートストップ機能が効かなくなる一番の原因は機器の故障であり、故障の原因は給油客の操作によるものであるようです。
給油が終わった際に、給油ノズル先端を車両の給油口にてカンカンと叩くことで、ノズル先端の穴をつぶすことにつながり、オートストップ機能が効かなくなる一番の原因です。
セルフスタンドでは給油客が正しく機器を扱うことが求められ、安全な給油方法を理解しておくことが重要です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

























