通行無料の「島原道路」11月延伸 自動車専用道路で国道の混雑緩和へ 将来は鹿児島につながる?

島原道路が2023年11月12日に延伸します。この道路は、長崎県の南島原市と諫早市を結ぶ計画ですでに一部が開通していますが、南島原市から先は、さらに遠大な構想も存在します。

諫早市内の森山東IC~森山西IC間が開通

 長崎県で建設が進む「島原道路」が、2023年11月12日16時に延伸します。

混雑する現道の国道57号(画像:国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所)
混雑する現道の国道57号(画像:国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所)

 島原道路は、長崎県の南島原市を起点とし、島原市・雲仙市を経由して諫早市に至る延長約50kmの地域高規格道路(自動車専用道路)です。

 現在は、起点の南島原市深江町~三会IC間11.3km(がまだすロード)、吾妻西IC~森山東IC間3.5km、長崎道につながる長野IC~諫早IC間7.0km(諫早外環状線)の3区間が開通しています。

 そして今回、延伸となるのは、諫早市内の「森山拡幅」事業区間7.6kmのうちの森山東IC~森山西IC間3.3kmです。この開通区間は国道57号(現道)と島原鉄道が並走していますが、この間に2車線の自動車専用地道路が整備されます。

 これにより交通が分散し、現道の混雑緩和や事故減少が期待されています。

 なお、島原道路は、現道が2車線のままとなっている森山西ICから尾崎交差点(仮称・尾崎IC)まで1.5kmをはじめ、ほかの途切れた区間も長崎県や国土交通省による整備が進行中です。

 長崎県によると、島原道路がつながった場合、諫早ICから島原市までの所要時間は現在の70分がおよそ半分の34分に、諫早ICから南島原市(旧西有家町)までだと現在の80分が整備後は49分に短縮される見込みです。

※ ※ ※

 ちなみに南島原市からさらに南は「島原天草長島連絡道路」の構想が存在します。

 早崎瀬戸(島原~天草、海峡幅約4.5km)と長島海峡(天草~長島、同約2.0km)に長い橋を架け、長崎県南島原市から熊本県天草市を通り鹿児島県阿久根市までの九州西岸を南北に結ぶ延長約110kmの道路です。

 現在、この道路は、国土交通省九州地方整備局が2021年7月に策定した「九州地方新広域道路交通ビジョン」で、構想路線として位置付けられています。

【地図】島原道路の全体図と、鹿児島に続く構想ルートを地図で見る(16枚)

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