クルマの給油、満タンにすべき? 燃費考え必要量のみ給油、どちらがおトク?
結局満タンが正解なのか?
「緊急事態に対する備え」という点でも、満タン給油は意味があるかもしれません。日本は災害の多い国。東日本大震災が発生したとき、給油のためガソリンスタンドには大行列もできました。そうした事態に備え、常に満タンにしておくのも、ひとつの手でしょう。またトヨタ「プリウスPHV」や三菱「アウトランダーPHEV」など、ガソリンで発電も可能な車種においては、満タンにしておく意味はさらに大きいといえるでしょう。
満タンにするかしないか、どちらにもメリットは考えられます。2017年4月現在においては満タン派がやや優勢のようですが、今後、クルマの進化や社会情勢により、状況は変わってくるかもしれません。
ちなみにこのアンケートでは、「満タン指定」は60代以上が73%、20代以下が58%と、年齢が上がるほど「満タン」にするという結果が出ています。前出の田中さんによると、「燃料タンクが満タンでないと、タンク内の空気が結露し燃料に水分が混ざるのでよくない、という説があり、昔はガソリンスタンドで水抜き剤をよく勧められたものです」とのことで、もしかするとそうした説が数字に影響していることも考えられます。
なお、実際のところ水抜き剤が必要かどうかについて田中さんは、「最近あまり聞かなくなりましたね」といいます。燃料の重さと同様、気にするほどのことではないのかもしれません。
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提供:乗りものニュース