なぜ「原付の区分」見直す? 排気量125cc以下は「原付」に!? 警察庁が検討開始する理由とは
原付の区分見直しで交通ルールや運転免許はどうなる?
ここで気になるのは、この区分変更にともなって交通ルールや原付免許の取得に何らかの影響があるかという点です。
結論からいうと、交通ルールや免許の取得方法は現行のままで変わりません。
原動機付自転車の運転には「法定速度が時速30km」や「2人乗り禁止」、交差点によっては「2段階右折」などの決まりがあります。

しかし排気量125cc以下の二輪車でも最高出力を4キロワット以下に制限することで排気量50cc程度の速度性能になるとみられており、法定速度が変更される予定はありません。
また原付免許の取得に関してもこれまでと変わらず、学科試験に合格して原付技能講習を受ければ取得できます。
もし排気量125cc以下で最高出力の制限がない二輪車を運転する場合には、これまで通り普通二輪免許か小型限定普通二輪免許が必要です。
※ ※ ※
2025年11月から適用される排出ガス規制の基準をクリアするため、道路交通法における「原動機付自転車」に排気量125cc以下・最高出力4キロワット以下の二輪車を加えるかどうかが検討されています。
最高出力の制御装置についてはまだ詳細が明らかになっておらず、今後も警察庁の動向が注目されます。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。
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