なぜ新車の「納車式」はやるのか? 「恥ずかしいから不要」の声も!? ディーラー側の本音は?
中古車の納車式でひと味ちがった体験も!?
新車の納車式は何となく、気恥ずかしくも嬉しいと感じる人が多いようですが、中古車の場合はどうでしょうか。
中古車の場合もやる店舗とやらない店舗があるようです。都内の中古車販売店オーナーのN氏に話を聞いてみました。
「新車のような納車式はおこないませんが、スタッフ全員でお見送りはします。あとはその中古車の車検の状態によって多少対応が変わります」
中古車には車検が継続中の場合と、一度車検が切れた状態で新たに車検を取り直す場合があります。どちらにせよ再登録して新たなナンバーが交付されるのですが、ときにはナンバー交付に数日かかる場合があります。
「店舗で納車前整備をしているクルマは、新ナンバーが交付されても、あえてリアのナンバーの取り付けをギリギリまで待って、お客さまが引き取りに来られたときにナンバーを装着し、最後にナンバーの封印をしてもらうケースがあるようです。
これもちょっとした納車式みたいだと意外に好評のようです」(中古車販売店オーナーN氏)
本来はナンバーの封印は本来運輸支局または封印受託者(国土交通大臣から封印の取り付け委託を受けた者)がおこないますが(道路運送車両法施行規則第8条)、販売店で装着&封印する場合には、最後の仕上げを新オーナーに託すケースもあるようです。
封印されたナンバーは、整備や修理などの正当な理由がなければ取り外しは不可。つまり封印した時点で、正式に登録者の車両となるという意味が含まれているといいます。
ただし納車式がなかったとしても、操作方法はひと通り教えてくれるのでご安心を。
そして、中古車の場合、納車前整備で見つかった不具合の有無や、車種特有のウィークポイントなどを聞いておくと、のちにメンテナンスするタイミングや箇所も把握できやすくなるでしょう。
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新車の納車式は絶対に必要なものではありませんが、やってもらったユーザーからはおおむね好評なサービスと評価されているようです。
愛車を初めて引き渡されるのは嬉しさ半分、緊張半分です。それでもお店のスタッフから「おめでとうございます」と声がけされると、自分のクルマを手に入れた実感がわいてくるのではないでしょうか。
先日トヨタクラウンクロスオーバーを新車で購入しましたが、特に納車のセレモニーはありませんでした。(車の横で一通りの説明があっただけ)別にセレモニーをお断りした記憶も無いんですが。なんだか悲しいです。