中古車の「メーター巻き戻し」はなくなった? “改ざん”激減でも未だにある? 旧車人気の今、注意したいケースとは?
今でもネットオークションや個人売買の「距離不明車両」は要注意!?
現在では、車検証や車載コンピューターに走行距離が記録・記載されるようになったこともあり、メーターを改ざんする手間と販売価格を天秤にかけても悪徳業者が得をするということはなくなっているようです。
その結果、メーター巻き戻しは自然淘汰されてきたといいます。
「ただし、完全にはなくなったとも言い切れず、注意が必要なケースもあります。
特に注意したいのが、ネットオークションによる売買です。実態のわからない業者や個人売買では、ときとして『走行距離不明』という車両もあります。
安さに釣られて購入すると、逆に大きな出費になってしまう可能性もあるので、ネットオークションの画像だけでなく必ず現車をチェックしてから購入しましょう」(現役整備士 T氏)
またデジタルメーターでも専用の機器を使えば距離を書き換えできることに加えて、タイミングベルトやオイル類の交換時に貼られたステッカーなどにも当時の走行距離が記載される場合がありますが、これらが剥がされている車両などはかなり怪しいといえそうです。
「もちろんネットでの売買がポピュラーな現在、ほとんどは良心的なユーザーだとは思いますが、なかにはメーターを付け替えても報告しなかったり、数字を改ざんしたり機関的な不具合を隠して売られるケースもまだあります。
そういったリスクを想定し、信用できるショップなり整備工場で改めてメンテナンスするところまで含めた予算で、中古車を探すのが良いでしょう」(現役整備士 T氏)
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最近では、1980年代から1990年代後半までのいわゆるネオクラシックのクルマが人気で、こうした経年車ではレストアなどでメーターが交換されていたり、記録簿も曖昧になっていることも多く、改ざんされていないとも言い切れません。
中古車を購入する際は、信頼できるお店を選ぶことや、インターネットでの個人売買の場合は必ず現車を見てからにしたほうが安心です。
クルマの知識がある人に同行してもらって現車をチェックするなど、いわゆる「ハズレ」の中古車を掴まされないように注意しましょう。
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