トヨタが新型「センチュリー」世界初公開! なぜ「セダンと異なるモデル」誕生? 生みの親こと豊田章男会長にズバリ聞いてみた!
センチュリーSUVは「マスターパッセンジャー」が仕上がりをチェック?どういうこと?
そういう意味では、センチュリーSUVはどのようなクルマに仕上がっているのでしょうか。
「センチュリーSUVは運転するクルマではないので、今回は『マスターパッセンジャー』ですね。
恐らく、トヨタの全ラインアップの中で唯一運転席に座って評価をしないクルマで、後席に座って評価をしました。
マスタードライバーは何も運転する事だけが仕事ではなく、『こんなクルマが欲しいよね』と言うクルマのプロデュースや『最後の判断をする人』だと考えています。そこは今後もブレません」
直近のトヨタのラインアップを見ると、ロングセラーであっても大胆な変革が行なわれています。
例えば、クラウンの維新、カローラのリブランディング、そしてランクル250の原点回帰などなど。当然、センチュリーも同じです。
「企業が大きくなると、市場がある所にクルマを出したくなります。
正直言うとトヨタもそういう時代がありました。そのままにしていたら、クラウンもカローラも終わっていたと思います。
なので、個車の役目を明確にして『群』で勝負するのが今のトヨタです。
だから、色々な形のクルマができるのです。トヨタはグローバル企業なので、どれを売るかのチョイスは地域にさせればいい。
かつて、カローラもサブネームが主になっていた時代もありましたが、今はカローラが主です。
センチュリーも皆がそう思ってくれればいいのですが、残念ながら現状は『センチュリーってあったよね!?』と忘れ去られてしまっている状態です。
これが今後『センチュリー、いいよね!』となってくれると嬉しいです」
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このように豊田章男氏の強い想いが込められたセンチュリーSUV。
新たなトップofトヨタの選択肢の誕生です。