スズキ「ジムニー5ドア」に期待高まる! 気になるのは「赤色」が日本の3ドアに無い理由… なぜなのか?

赤いジムニーはなぜ日本ではない?

 ジムニーもそのトレンドをよく読んでおり、林業従事者などのプロフェッショナルから要望のあったイエローなどの「ハイビジリティカラー」と並んで、自然に溶け込む「ロービジリティカラー」の2ラインを設定しました。

 そして実際に買っているユーザーの嗜好を見てみると、一番人気はジャングルグリーン、それにブラック、アイボリーが続くという結果になっています。

 イメージカラーでイエローを推したスズキですが、ユーザーには地味色が人気だったわけです。

 一方、ある調査会社が調べたデータによると「カッコいいクルマ」の色はインド、タイ、ベトナム、インドネシアでレッドが上位に挙がるという結果が出ました。

 日本や欧米では自然回帰なライフスタイルが広がっていることから、クルマもロービジカラーが人気ですが、モータリゼイションの真っ只中にあるアジアでは、やはり赤色に羨望が集まるというわけです。

スズキ「ジムニー」のボディカラー(発表当初)
スズキ「ジムニー」のボディカラー(発表当初)

 ちなみにかつてスズキ車の中には、初代「エスクード」や「X-90」に赤色が設定されていました。

 しかし、やはり日本人の中では都会的な色とワイルドなSUV系とはイメージが合わないようで、市場にそれほど広がらなかったという過去があります。

 一方でスズキは日本でのレッド設定の可能性を残しているようですが、あくまでも市場の要望があってこそです。

 現在の日本人の嗜好を考えれば、むしろサンドベージュやブルーグレーのような色のほうが人気が出るかもしれません。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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