スズキ「ジムニー5ドア」に期待高まる! 気になるのは「赤色」が日本の3ドアに無い理由… なぜなのか?
マルチ・スズキ・インディアは、インドで開催されている「AUTO EXPO2023」において、新型「ジムニー5ドア」をワールドプレミアしました。
かつて赤色は注目の的だった?
2023年初頭にインドで華々しくデビューしたスズキ「ジムニー5ドア」。
すでにインドからはインプレッション動画など様々な情報が入ってきており、日本発売を心待ちにしているユーザーが多いのではないでしょうか。
そんな中でインドには赤いボディカラーが設定されていますが、日本には設定されないのはなぜでしょうか。
ジムニー5ドアのインドでのグレードラインナップは、「ゼータ」と「アルファ」の2グレードとシンプルなもの。
一方、ボディカラーは「ホワイト」「ブルー」「ブルー」「グレイ」のモノカラーに加えて、「イエロー/ブラック」「レッド/ブラック」のツートーンも用意されています。
この中で気になるのは、レッドの設定。
他のカラーはほぼ同色も含めて日本でも設定されていますが、レッドだけありません。理由は地域による色の嗜好性の違いがあるようです。
赤いクルマは、かつては日本でも人気がありました。
特に「赤いスポーツカー」というのは、昔はドライバー垂涎の的でした。
そのため赤色が設定されたクルマも多く、スポーツカーだけでなくミニバンやクロスカントリー4WDにまで及びました。
しかし、徐々に「赤の塗料は退色しやすい」という認識が一般化し、雨の多い日本では徐々に敬遠されるようになります。
2012年にマツダが「CX-5」を皮切りに各モデルのイメージカラーで赤色を使うまでは、一部のスポーツカーを除いてそれほど人気があるとは言えない状態が続いていたのです。
マツダ車の赤色(ソウルレッドプレミアムメタリック→ソウルレッドクリスタルメタリック、アーティザンレッドプレミアムメタリックなど)に人気が集まったのは、他社のクルマに少なかったからという背景があります。
「他人と違う個性があるクルマに乗りたい」というユーザーの欲求を、マツダレッドは上手く応えたと言えます。
筆者はかつてアパレル業界にいましたが、ファッションの世界では“好景気の時は原色系が流行し、不景気の時は無彩色が流行る”というセオリーがあります。
こうした傾向はクルマにも当てはまりますが、日本では2010年代後半に訪れたアウトドアブームが影響しているかもしれません。
第一次アウトドアブームの時は、好景気だったこともあって、アウトドアファッションも鮮やかな色のものがありましたが、昨今はロービジカラーが目立つようになりました。
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