日産「セレナ」高めの価格でもなぜ人気? スイッチ式のシフトは賛否あり!? オーナー目線の良いところ・悪いところとは
加速もコーナリングも乗り心地もスムーズ!
走りに対してポジティブな意見が目立つのも、現行セレナの特徴でしょう。
特に多いのが、「静かで力強い」というe-POWERへの賛辞。新開発の1.4リッターエンジンはe-POWERの発電で多用される2000回転付近での燃焼効率が高められ、充放電の制御とあわせて静粛性を確保するとともに、出力120kW(163馬力)のモーターは滑らかで、「スポーツモードにするとビックリするぐらい速い」のだとか。
一方のガソリンエンジンは、先代から継続となる2リッター直列4気筒を搭載。最高出力150馬力は決してハイパワーではありませんが、制御やCVTとの相性により「スムーズで運転しやすい」と評判も上々のようです。
燃費はe-POWERで20km/L以上を記録して「燃費も良くて、いうことありません」というオーナーもいれば、15km/Lを切り「思ったほど伸びなかった」という声も。
こればかりは使用状況により異なるため判断が難しいところですが、総合的に見れば2t以上の重量があるミニバンとしては十分合格点と言えそうです。
ただし、パワーユニット問わず採用されているセンターパネル上の「シフトスイッチ」は賛否両論の様子。「スイッチ式にすぐに慣れた」というコメントも多かった印象ですが、「変速はやはりセレクトレバーが良い」という意見も聞かれました。
また、ハンドリングは現行セレナのセールスポイントのひとつ。スポーツカーのようなクイックさはないものの、「軽快で滑らかに運転できる」と好評です。
バンパーの開口部から取り込んだ空気を巧みに計算して後方へ流すことで、高速走行時の安定性を向上させているのも注目すべきポイントといえます。
さらに、しなやかなサスペンションがもたらす乗り心地も、評判は上々。開発テーマのひとつに「クルマ酔いしにくい」と掲げているだけあり、「ドライブが快適」という声が多数あがっています。
気になる先進運転支援システムは、最上級グレードの「e-POWERルキシオン」のみ「プロパイロット2.0」を、それ以外は「プロパイロット」を搭載。
ハンズオフ機能が備わるプロパイロット2.0では「あまりに楽すぎて眠くなってしまう」という言葉まで出てくるほど、快適なロングドライブを実現しているようです。
もちろん、標準のプロパイロットも完成度は高く、「クルマの進化を感じた」という意見が多数ありました。
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5ナンバークラスのミニバンとしては少々高めの価格設定なこともあり、「価格の高さ」を不満のひとつにあげているオーナーも少なくありません。
その一方で、実際に所有すると「いろんな部分が洗練されているし、先進装備のレベルを考えたら決して高くはない」と理解しているオーナーが多いように感じられました。
試乗であっても一度乗ってみれば価格に見合った性能で納得できるからこそ、セレナは販売ランキングで常にトップ10入りするほどの人気を維持しているのではないでしょうか。
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