日産「セレナ」高めの価格でもなぜ人気? スイッチ式のシフトは賛否あり!? オーナー目線の良いところ・悪いところとは
2022年11月に発表された6代目の日産「セレナ」。基本5ナンバーサイズとなる、現代としては小振りなミニバンの販売が好調です。その人気の理由はいったいどんなところにあるのでしょうか。オーナーの声からその魅力を探ります。
セレナには500万円近いグレードもある!?
近年の販売台数ランキング(登録車)では、トップ10のほとんどをトヨタ車が占めているなか、善戦しているのがホンダ「フリード」、日産「ノート」と「セレナ」の3車です。
なかでも注目なのが、276万8700円から479万8200円と比較的高めな車両価格にも関わらずランクインしているミドルサイズミニバンのセレナでしょう。
直接のライバルにあたるトヨタ「ノア」(267万円から389万円)と比べても割高感のある価格設定ですが、それでも販売台数トップ10の常連なのはいったい何が理由なのでしょうか。オーナーの声からセレナの○と×を探ってみたいと思います。
もっとも多いのが、スタイリングへの肯定的な意見です。見た目が気に入らなければ購入しない人も多いのでオーナーが好意的に感じるのは当然なのですが、それを差し引いても高評価が多数。特にフロントマスクへの「ワイルドなのに洗練されている」という趣旨の意見が目立ちます。
また、ボディサイズについて、基本的なグレードで全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mm(X・2WD)と5ナンバー枠に収められていることも評価が高いようです。
「ライバル車が大型化しているのにセレナは先代と同じで5ナンバーサイズ。扱いやすくて気に入っています」とは、「XV」グレードオーナーからのコメント。その一方で、サイズによる制約もあり室内スペースが物足りないという声もあがっています。
ボディが拡大されたライバル車に比べると、3列目シート利用時はもちろん、3列目シートを格納してもラゲッジ容量が足りないという意見もあるのですが、とはいえ、フル乗車フル積載という使い方でなければ、「実際の利用で困ったことはほとんどない」という人が多いのではないでしょうか。
むしろラゲッジスペース関係で多かったのは「パワーバックドアが欲しかった」という要望。もっとも、ウインドウ部分のみでも開閉できる「デュアルバックドア」の利便性は、多くのオーナーが認めるところです。
また、大きくスライドする2列目シートを筆頭とするシートアレンジの多彩さは高評価ですが、3列目シートの格納には不満の声が集まっています。「ライバルはワンタッチでできるのにセレナは全然進化していなくて手数がかかる」といった意見は少なくありません。
ただし、内装についてはおおむね好評。全体的な質感の高さや洗練されたディスプレイタイプのメーターパネル、座り心地の良いシートなど、否定的な意見はほとんどありませんでした。
加えて、ハイブリッドの「e-POWER」モデルにオプション設定されている「100V1500W電源」も、アウトドア派に高く評価されているようです。
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