150台が火災の被害に! クルマが燃えたら補償は? 法律では「責任問えない」なぜ? 自動車保険の対応はどうなるのか

車両保険に入っていても使えないケースがある? どんな場合?

 さらに、車両保険を契約していても利用できないケースについて前出の担当者は次のように話しています。

「法令等により禁止されている改造(自動車へ装着する部分品・付属品)は、車両保険金額算定の対象に含めることができず、損害を被った場合も保険金お支払いの対象外です。

 ただし、法令等に触れない範囲で装着している部分品・付属品は、補償の対象となります」

車両火災はクルマの整備不備や、車内に放置したモバイルバッテリー、電子機器からの発火が原因で起こることもある(画像はイメージ)
車両火災はクルマの整備不備や、車内に放置したモバイルバッテリー、電子機器からの発火が原因で起こることもある(画像はイメージ)

 自動車ユーザーの中にはクルマを自分好みにカスタマイズしている人も散見されますが、万が一の際に車両保険で十分に補償されない可能性があるため、その点に注意する必要があるといえるでしょう。

 また担当者によると、事故に直接起因しない故障損害や経年劣化による消耗、競技などで使用した場合に発生した損害についても車両保険の支払い対象外になります。

 車両保険の手続きについては「コールセンターや保険代理店を通じて事故の報告」、「損害調査によるクルマの損害額(修理費)の決定」、「保険金の支払い」というのが大まかな流れです。

 いざというときにすぐ連絡できるよう、日頃から契約する保険会社名や電話番号などを控えておくようにしましょう。

※ ※ ※

 今回の火災のように失火でクルマが被害を受けた場合、火元側から損害賠償をしてもらえない可能性が高く、現状では、それぞれが加入している車両保険でカバーするしかありません。

 また、車両保険に加入していても場合によっては利用できないケースがあるため、契約内容を今一度確認することが重要です。

【画像】「えっ…!」 これが燃えたエンジンルーム! 衝撃の状態がこれです!(11枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー