トヨタの「高級SUV」が300万円ちょっとで買える!「ハリアー」の“素のグレード”が十分豪華!? 安い代わりに失ったものも?
トヨタの高級SUV「ハリアー」には、いくつかのパワートレインや駆動方式があり、グレード展開も豊富です。では、もっとも安いグレードとはどのような仕様なのでしょうか。
最上級グレードの半額!「ハリアー」の最廉価ってどんなモデル?
トヨタの高級SUVとして人気なのが「ハリアー」です。
プレミアムSUVの先駆け的存在として、1997年に初代モデルがデビュー。現行モデルは2020年にフルモデルチェンジした4代目で、歴代モデルが培ってきた都会的なスタイルをより洗練させ、シンプルさとエレガントさを融合させたクーペスタイルに刷新されました。
パワートレインは2リッターガソリンと2.5リッターハイブリッドに加え、2.5リッタープラグインハイブリッドを設定。2WDと4WD(E-Four)を用意するなど、幅広い選択肢で多様化するユーザーニーズに応えています。
そんなハリアーにはパワートレインごとにいくつかのグレードが存在。最上級はPHEVの「Z」グレードで、駆動方式は4WD(E-Four)のみとなり、価格(消費税込、以下同様)は620万円です。
一方のエントリーグレードはガソリンの「S」グレード/2WDで、価格は312万8000円です。
最上級のZ PHEVとエントリーグレードのS ガソリン車では2倍の価格差があるのですが、もっとも価格が安いSグレードのハリアーはどのような仕様なのでしょうか。
外観は、ヘッドランプが3灯式LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)となっており、ハリアーの“顔”を印象付ける2重のL字に発光するLEDデイタイムランニングライトは非採用。Sグレードのみ、別デザインとなっているのです。
バンパーのメッキ加飾が省かれているほか、17インチのアルミホイールは5本スポーク(グレーメタリック塗装)というシンプルなものが装着されます。
リアバンパーもメッキ加飾がないほか、S以上のグレードのマフラーカッターが楕円なのに対し、Sグレードは真円となります。
内装に目を移すと、ハンドルにシルバー加飾が施されている点が、サテンメッキ加飾が入れられた上位グレードとは異なるところ。オープントレイやセンターコンソール、ドアスイッチなどのパネルには加飾無しのブラックパーツが装備されました。
また、シートには標準的なファブリックを採用。運転席・助手席は、上位グレードがパワーシートなのに対し、Sグレードはマニュアルシートが備わります。
ほかには、Sグレードは通常の防眩ミラーが標準となりますが、トヨタ車として初採用された前後方録画機能付きのデジタルインナーミラーはメーカーオプションで選択可能。Apple CarPlayおよびAndroid Auto対応の8インチのディスプレイオーディオが標準装備されており、これにはETC2.0も含まれます。
安全装備として、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティを盛り込んだ「Toyota Safety Sense」は、もちろんSグレードにも標準装備されました。
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内外装や装備は上位グレードと比べるとシンプルなものの、Sグレード単体で見れば、ハリアーらしい高級感を感じられる仕様となっているようです。
なお、2020年の登場時、Sグレード(2WD)は300万円を切る299万円で販売されていたのですが、2022年の一部改良で現在の312万8000円に値上げされました。
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