めちゃ違和感! なぜ「元電気屋の軽トラ」が意外な場所に存在? 所有者が語るナルホドな理由とは

ダイハツ「ハイゼット」が意外な場所で人気を博しています。今回は長年愛用してきた英国人男性に話を聞きました。

えっ…? なぜ元電気屋の軽トラックがこんなトコロに?
えっ…? なぜ元電気屋の軽トラックがこんなトコロに?

意外なメリットも?ハイゼットはイギリスでも大活躍!

 日本独自のクルマとして知られる軽トラックですが、一部の海外のユーザーからも注目を集めています。
 
 ダイハツ「ハイゼット」を愛用してきたイギリスに住む男性に話を聞きました。

 全国各地で大活躍している軽トラックは、日本経済を支える「縁の下の力持ち」とも言える存在です。

 ただ、軽トラックは日本のユーザーや道路事情に合わせて開発されていることもあり、海外で正規販売されることは原則としてありません。

 一方、その高い機能性と経済性、そしてコンパクトなボディから、軽トラックに注目する海外のユーザーもいるようです。

 イギリス北部の街ダンファームリンに住むネイサン・ベヴィンツ氏は、2010年式のダイハツ「ハイゼット」を日本から輸入し、愛用してきたといいます。

 日産「パルサー GTI-R」を保有するなど、もともと日本車に強い関心があったというベヴィンツ氏は、友人からこのハイゼットの購入を提案されふたつ返事で了承したそうです。

 このハイゼットはおよそ2年前にイギリスへとわたったもので、「Panasonic」のロゴと「松本テレビ商会」という企業名がそのまま残されており、イギリスのナンバープレートが掲げられている以外は、日本でよく見ることのできる軽トラックそのものです。 
 
 内外装のコンディションは決して良好とは言えないこのハイゼットですが、これまで大きなトラブルなく乗ることができていたといいます。

 ベヴィンツ氏は次のように話します。

「ハイゼットと過ごした日々は間違いなくすばらしいものでした。

 決して速くはありませんが、運転が楽しいクルマです。後輪駆動なので、たまに横滑りするのを楽しんでいます(笑)。

 また、2m×1.4mの荷台はとても実用的で、私はこれまで多くの家具や工具を運んできました。

 さらに、燃費の良さも大きな魅力だと感じています」

 ハイゼットの燃費性能の高さは、イギリスのユーザーにとっても大きなメリットがあるようです。

 イギリスの首都ロンドンでは、2019年から「ULEZ」と呼ばれる規制区域が設定されています。

 一定レベルの欧州排出ガス規制をクリアしていないクルマが規制区域を走行するためには、1日あたり12.5ポンド(約2300円)の料金が必要となります。

 ULEZは2023年8月にロンドン全域へと拡大されたほか、今後ほかの都市でも導入される予定です。

 一方、ハイゼットはULEZの規制対象車種ではないため、ロンドン市内へも自由に乗り入れることが可能です。

 これは、イギリスのユーザーにとって大きなメリットとなっているようです。

 しかし、ベヴィンツ氏は新しいクルマを迎えるために、このハイゼットを売却する決心をしたと言います。

 その販売価格は6500ポンド(約120万円)に設定。

 日本の中古車相場の2倍程度という「プレミア価格」ですが、イギリスではそれだけの価値があるのかもしれません。
 
※ ※ ※

 ベヴィンツ氏のまわりには、ほかにも軽トラックを保有しているユーザーがいるといいます。

「私以外では、友人の父、そして友人の友人がハイゼットとホンダ『アクティ』に乗っています。

 彼らは私の近所に住んでいるため、私のハイゼットと合わせて8km以内に3台の軽トラックが存在しているようです(笑)」

 ちなみに、日本車の大ファンというベヴィンツ氏が次に狙っているのは、2代目となる「Z11型」の日産「キューブ」の「ライダー」仕様とのことです。

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