“超豪華”内装の小型「大衆車」!? 驚きのコラボで実現! 衝撃の「純正エルメス仕様」 上質すぎるコンパクトカーの正体とは
かつて、高級ファッションブランドが仕立て上げた「超豪華な大衆車」が発表されていました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
内装が凄い! 超高級な「大衆車」が存在した!?
クルマには様々な「ブランド」が存在し、さらにカスタマイズすることで各々が望むように「コーディネート」や「ドレスアップ」する文化が親しまれています。
面白いことに、これらはすべて“ファッション”にも共通する点で、実際に過去には幾度も自動車ブランドと高級ファッションブランドがコラボレーションし、かつてない上質なモデルを完成させたこともありました。
その代表モデルとも言えるクルマが、高級ファッションブランドである「エルメス」とフランスの自動車メーカー「シトロエン」がコラボレーションして誕生した「2CV エルメスエディション」です。
2CVは、フォルクスワーゲンの「タイプ1(ビートル)」やフィアットの「500(チンクェチェント)」、日本のスバルの「360」に並ぶ、フランスの「国民車」と言えるモデル。1948年に登場し、2000年に生産が終了するまで販売の続いた稀代のロングセラー車となりました。
2008年にシトロエンが創立60周年を迎えるにあたり、それを祝福する記念モデルとして発表されたのが、同じくフランス発祥の高級ファッションブランドのエルメスの手によって渾身のカスタマイズが施された2CV エルメスエディションでした。
そのエクステリアはブラウンとベージュの2色で上品にまとめられ、通常モデルとは異なる存在感を放っていますが、エルメスの真骨頂が発揮されているのは、やはりインテリア。
2CV エルメスエディションの車内は、シートや内張りトリムのみならずインパネからシフトノブ、さらにウインカーレバーに至るまで、内装のほぼすべての部分が上質な本革で覆われ、エルメスならではの高級感あふれる装飾が施されています。
購入したいという声もありましたが、この2CV エルメスエディションはあくまでも創立60周年を記念する特製モデルであったため、残念ながら市販されることはありませんでした。
しかし、元々は大衆車として誕生し極限までシンプルさや経済性を追求して開発された2CVを、ここまで豪華で高級感のあるモデルに仕立て直すエルメスの見事な職人技は、発表から約15年経過した今でも語り継がれています。
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本記事で取り上げた2CV エルメスエディション以外にも、クルマとファッションブランドがコラボした例は数多く存在し、日本車にも過去に同様のコラボモデルがあります。
今後もまた様々な自動車メーカーとファッションブランドによる新しいコラボモデルが発表される可能性はありそうで、そうした特別モデルの誕生を心待ちにする人もいるかもしれません。