もはや懐かしい? ド派手な「水中花シフトノブ」の現在は? 「消滅」と思いきや実は“復活”の兆しも
実は人気カスタムパーツメーカーが「復活」させていた
とはいえ、近年では1980年代のファッションや音楽などがトレンドとなり、旧車もひとつのブームを迎えています。
旧車ユーザーの間では、カセットデッキなどのパーツやキーホルダー、芳香剤といった当時のグッズのカスタムが流行しているようです。
水中花シフトノブも例外ではなく、当時国内メーカーが製造した中古品はフリマアプリや個人売買サイトなどで多数販売されており、奇跡的に新品状態で残っているものは数万円程度の高値で取り引きされています。

さらに、「GReddy」ブランドのカスタムパーツを手掛ける昭和トラストは、2023年7月下旬に数量限定で水中花シフトノブを販売。
職人による手作業により製作され、特徴はGReddyロゴをメインにしコーポレートカラーの三色をイメージした花を入れたデザインです。
昭和トラストの担当者は限定で復活させた経緯について、以下のように話します。
「以前から販売しているアルミメッキの シフトノブが順調に売れていてその流れから、古株の社員(昭和入社世代)と若い社員(20代)の雑談の中でアイデアが生まれ、SNSの反響を見て販売に至りました」
実際に、先行販売を行っていた「GReddy 水中花シフトノブ Sサイズ(約75mm)」はすぐに完売。海外も含め、購入した幅広いユーザーからは好評価だといいます。
「若いユーザーは『珍しい』『おしゃれな感じ!』とのコメントが、年配のユーザーは『懐かしい!』との評価を得ています」(昭和トラスト担当者)
今後は多くの車種に対応できるよう、Mサイズ(115mm)とLサイズ(170mm)サイズの製品も展開するとしています。
旧車ブームの今、おじさん世代では懐かしいと思われていたカスタムも、若い世代にとっては新鮮に映るようで、今後さらに水中花シフトノブへの注目が高まることがあるのかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。




















