全長5m級でアンダー300万円! 3列シート装備の「フラッグシップSUV」が生産終了へ マツダ「CX-8」最安モデルの中身は?
マツダが生産終了を発表したフラッグシップSUV「CX-8」には、3列シートSUVとしては安価な300万円を切るグレードが設定されています。どのようなモデルなのでしょうか。
アンダー300万円の3列シートSUVは希少
マツダは2023年8月11日、フラッグシップSUV「CX-8」の生産を2023年12月に終了することを公式サイト上で明らかにしました。
フラッグシップモデルでありながら、多彩なグレードを用意していたことも特徴で、比較的安価な価格帯からの展開がなされていました。
CX-8は2017年12月にデビューしたSUVで、マツダのラインナップ上では唯一の3列シートモデルとなっています。
デザインテーマ「魂動デザイン」の採用をはじめ、マツダらしいデザインや質感、走りを追求したといい、3列目は大人もしっかり座れる空間を確保することで、ミニバンとは異なる新たな3列シート車の選択肢として展開されています。
ボディサイズは全長4925mm×全幅1845mm×全高1730mm、ホイールベースは2930mmと国内のマツダ車では最大で、国産車としても大きなサイズを持つことが特徴です。
登場以後はほぼ毎年にわたって年度改良を実施しており、2022年11月にはデザイン変更を伴う大幅な改良を実施したほか、特別仕様車の「グランドジャーニー」と「スポーツアピアランス」が追加されています。
パワートレイン展開は主に2.5リッターガソリンモデルと同ターボモデル、2.2リッターディーゼルターボモデルを用意し、全車FF(前輪駆動)と4WDを用意しています。
このうち最安モデルでは2.5リッターガソリンモデルのうち、ベースグレードとなる「25S」(FF車)で、価格(消費税込)は299万4200円です。
エクステリアでは、サイド・バンパーガーニッシュやルーフレール、シグネチャーウイングは装備されておらず、ホイールも唯一19インチが装備されずに17インチの小径のものを装備しています。
インテリアは、パワーシートは装備しておらずシートもベーシックなクロス素材を採用。インパネやセンターアームレスト、カップホルダー、ウインドウスイッチなどの加飾は用いられず、ブラックのパネルが装備されるなど、質素な装いです。
機能装備面も簡素化されており、レーダークルーズコントロールやレーンキープアシスト、ワイヤレス充電器やアドバンストキーシステムなどが省略されるほか、スピーカー数は4つでインフォテインメントシステムも8.8インチの小型のものを装着しています。
しかし、ブラインドスポットモニターや衝突被害軽減ブレーキ、サイド&バックモニターといった安全装備や3ゾーンオートエアコンなどは全車標準装備されています。
費用は抑えたいけれども3列シートが必要で、ミニバンは好みではないという人に対し、300万円を切る価格設定となっているのは魅力的な存在といえそうです。
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なお、生産終了する12月までの生産予定台数に達した時点で販売終了するため、もし新車でCX-8の購入を検討しているのであれば、早めに問い合わせたほうが良さそうです。
CX-8は今後、後継となる新型3列シートSUV「CX-80」に置き換えられる予定で、さらに大柄なボディを持つことに加え、共通プラットフォームを持つ「CX-60」や海外展開されている「CX-90」同様に質感が高められた高級なインテリアなどが採用されるとみられ、より上級志向のSUVとして登場すると予想されています。
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