えっ…タイヤがパンク!? “最近多い”「謎のパンク修理キット」どう使う? “使わないほうが良いケース”もアリ!? “初心者”でもできるのか
一昔前までは、パンク時の応急処置として使える「スペアタイヤ」が装備されていましたが、最近ではその代わりに「パンク修理キット」が備わっているクルマも多くあります。単純に取り付ければ良いだけのスペアタイヤに比べパンク修理キットは少し対応が難しい印象を受けますが、どのように使うのでしょうか。
「パンク修理キット」ってどう使うの?
クルマがパンクした時のために、スペアタイヤではなく「パンク応急修理キット」が備わっているクルマが多くなってきました。
このパンク修理キットは、どのように使えば良いのでしょうか。
パンク修理キットは、主に釘やネジが刺さったなどの軽度なパンクを応急処置するものです。
例えばトヨタ「プリウス」には、パンク修理キットとして「パンク補修液」「空気を圧縮し空気圧を用いるためのコンプレッサー」「タイヤ空気圧排気キャップ」の3つが備わっています。
プリウスでは、ラゲッジルーム内のマットを持ち上げたところに搭載されています。
使い方は、パンク補修液のボトルをコンプレッサーに差し込み、コンプレッサーに備わるホースを外し、ボトルに取り付けます。
次に、パンクしたタイヤのバルブからキャップを外し、ホースをタイヤのバルブに接続。
コンプレッサーの電源を入れ、指定の空気圧になるまで空気を充填・確認を繰り返し、空気圧を確認後コンプレッサーの電源を切りバルブからホースを外します。
その後、プリウスの取扱説明書では80km/hで5kmほど点検走行した後、再び修理キットを設置し、空気圧を確認する作業を2回ほど繰り返し、販売店へ向かうよう案内されています。
クルマに慣れていない人ではなかなか難しく感じられる作業ともいえますが、クルマ初心者でも扱うことは可能なのでしょうか。
パンク修理キットの扱い方について、トヨタの販売店スタッフは以下のように説明します。
「主にコンプレッサーを使って液体注入する方法ですが、取扱説明書などに書いてあるので、そこまで難しくはないかと思います。
ただパンク修理キットを使うと、タイヤを新品と交換しなくてはいけなくなるので、古いタイヤの時は良いかもしれませんが、新品であればややもったいないという場合もあります。
近くのディーラーやガソリンスタンドぐらいまで向かって、修理してもらったほうが安く済む場合もあるので、実際にパンクした場合は一度電話してみるのが良いかもしれません」
場合によっては、補修液を使わず修理が可能な場合もあるため、迷った場合は近くのディーラーやロードサービスなどに相談してみると良いでしょう。
またパンク修理キットはあくまで軽度なパンク向けであることから、「4mm以上の切り傷や刺し傷がある時」「2本以上のタイヤがパンクしている時」などパンクが明らかに軽度ではない場合のほか、「補修液の有効期限が切れている時」も修理できないので注意が必要です。
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パンクした場合の応急処置に使えるパンク修理キットですが、取扱説明書に書いてあるため、1つずつ順を追えばそこまで難しい作業ではないといえます。
とはいえ状況によってパンク修理キットを使わないほうが良いケースもあるので、クルマの状況を確認することも大切です。
毎度小学生相手の記事だな