トヨタが“小さめ”の「新型“高級ミニバン”」発表! 全長4.5m以下で5速MTも設定! 車名復活の「ルミオン」新デザインで印に登場

2023年8月10日、トヨタのインド法人は、新型「ルミオン」を発表しました。日本ではかつて「カローラルミオン」というモデルが存在しましたが、このモデルはどのようなクルマなのでしょうか。

トヨタ新型「高級ファミリーカー」登場

 2023年8月10日、トヨタのインド法人は、同社が“高級ファミリーカー”と称する新型MPV(日本でいうミニバン)「ルミオン」を発表しました。

小さめだけど高級感高め!  トヨタ新型「ルミオン」
小さめだけど高級感高め! トヨタ新型「ルミオン」

 日本でトヨタのルミオンというと、北米向けのサイオン「xB」をベースとし、2007年から2015年まで展開されていた5ドアハッチバック「カローラルミオン」を思い出す人もいるかも知れません。

 現在、同車は日本では展開されていませんが、インドや南アフリカなどの市場では、「ルミオン」という名称を用いた3列7人乗りのMPVが2021年から展開されています。

 MPVというボディ形状からも察せられるように、現在国外で展開されるルミオンは、前述のカローラルミオンとの直接的な関係性はなく、スズキが海外で展開する「エルティガ」をベースとしたOEMモデルです。

 今回インドで発表されたのはルミオンのマイナーチェンジモデルで、主に外装や安全性がアップデートされました。

 ボディサイズは、全長4420mm×全幅1735mm×全高1690mmと、日本で販売されている車種でいえば、トヨタ「シエンタ」とトヨタ「ノア」の中間に位置します。ホイールベースは2740mmで、最低地上高は180mmと比較的高めに設定されています。

 エクステリアは、従来モデルより大型のブラックメッシュグリルを採用し、フロントフェイスの印象が一新されています。

 インテリアでは、デュアルトーンインテリアや2列目エアコンを追加。水平基調のデザインや、ウッドパネルのダッシュボードとドアトリムなどが、クラスを超えた高級感を感じさせます。

 パワートレインは、1.5リッター直列4気筒エンジンで、ガソリンエンジン仕様とガソリンとCNG(圧縮天然ガス)併用仕様の2種類が用意されます。

 ガソリンエンジン仕様は最高出力103馬力・最大トルク136.8Nm、CNG併用仕様はガソリン時最高出力100馬力・最大トルク136Nm、CNG使用時は最高出力87馬力・最大トルク121.5Nmを発揮します。

 これに組み合わせるトランスミッションは、ガソリンエンジン仕様には6速ATもしくは5速MTを選択可能、ガソリンとCNG併用仕様では5速MTのみです。

 価格は、近日中に発表される予定です。

 トヨタのインド法人で常務取締役CEOを務める吉村公一氏は、新型ルミオンについて次のように述べています。

「トヨタは、優れた価値を生み出し、顧客に安心感を提供する製品とサービスを提供するという文化が根付いています。

 新型ルミオンはこの精神に基づいており、楽しい所有体験を通じて顧客に品質とサービスに対するトヨタの取り組みを示し、『すべての人に大衆の幸福』を提供します。

 インド市場とその大切な顧客に深く貢献するブランドとして、トヨタは継続的なイノベーションとインドの自動車分野における自立した地元のエコシステムの形成により、今後もインドの自動車産業に、大きな価値をもたらしていきます」

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