クルマの屋根に付いてる「謎の黒い部分」何に使う? 最近少なくなってきた? めちゃ“開放感”ある“天窓”いつから存在するのか

ガラスが白く変色!? 最近のサンルーフの進化とは

 ミニバンやステーションワゴン、SUVなどに採用されている固定式ガラスルーフは、開閉こそできないもののサンルーフ同様に圧倒的な開放感を得ることができる上、格納スペースを考慮しなくてもよいため、後部座席の上まで広い範囲をカバーできるというメリットがあります。

 もちろん開閉機構がないためコストも抑えられ、故障や雨漏りのリスクも抑えられるというメリットがあるほか、便宜上ガラスルーフと呼んではいるものの、近年では軽量な樹脂素材を採用している車種も多く、運動性能や燃費性能が大きく犠牲になることも少なくなってきたのも採用例が増えている理由と言えそうです。

トヨタ「ハリアー」ではガラスの透過率を変化させられる「調光パノラマルーフ」を設定している
トヨタ「ハリアー」ではガラスの透過率を変化させられる「調光パノラマルーフ」を設定している

 また単にガラスルーフといっても日々進化が続いており、現行型の「ハリアー」やレクサス「RZ」に設定されている「調光パノラマルーフ」は、スイッチひとつで透明な状態から障子のような半透明状態に瞬時に切り替えができるもの。

 さらにスイッチだけでなく音声認識でも切り替えができるほか、一般的な電動サンシェードも備えているため、状況に合わせて使い分けることができるように進化しているのです。

 最近では上級車種や輸入車以外では設定車種が少なくなってきてしまったサンルーフではありますが、一度体感してしまうともうサンルーフなしのクルマには戻れないと言われることも多い装備だけに、機会があったら皆さんも体感してみてはいかがでしょうか。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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